...ここに子鉄と呼ばれている当人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで子鉄が通称となっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...子鉄が巨魁(きょかい)となって破牢を企てた...
中里介山 「大菩薩峠」
...囲まれた子鉄の面を...
中里介山 「大菩薩峠」
...手に汗を握り、固唾(かたず)を呑んでこの活劇を見物している群衆さえ、今は緊張の極になって、泣き出しそうになっている切羽(せっぱ)に、子鉄の両手が、今まで手をつける余裕さえなかった、例の笠の台だけを結んだ紐のところへかかると共に、「恐れ入りました、味鋺の子鉄の年貢の納め時でございます、お手向いは致しませぬ、神妙にお縄を頂戴いたします」早くも笠の台を引っぱずして、後ろに投げ捨てると共に、バッタリと大地にかしこまって、丁寧に両手をついて頭を下げたものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...今まで子鉄のした悪事という悪事のうち...
中里介山 「大菩薩峠」
...この近在の味鋺(あじま)というところに生れた子鉄(こてつ)という強盗なのです」「まあ――」お角さんはお銀様の横顔を見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...先に七里の渡頭に於て捕われた味鋺(あじま)の子鉄であることは...
中里介山 「大菩薩峠」
...その子鉄とお銀様と何の関係(かかわり)がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...その間を牢屋から引出されて刑場へ送られて行く子鉄は...
中里介山 「大菩薩峠」
...子鉄は振返って、右の小さな尼の面(かお)をよく見たが、やがて捧げられたところの柄杓のままを口につけて、ゴクリゴクリと二口ばかり水を飲みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...前述のような凶賊で味鋺の子鉄があることと...
中里介山 「大菩薩峠」
...磔刑の場で見た子鉄の印象を深く語って聞かせるより仕方はありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしても味鋺の子鉄なるものの本質を...
中里介山 「大菩薩峠」
...又或日貞白は柏軒の子鉄三郎を抱いて市に往き...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...成斎が柏軒の子鉄三郎を待つに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此年棠軒二十七、妻柏二十六、子棠助二つ、女長七つ、良五つ、全安の女梅十一、柏軒五十一、子鉄三郎十二、女洲二十、国十七、安九つ、琴六つ、妾春三十六、榛軒未亡人志保六十一であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...だあまれ/\雉(きじ)の子鉄砲かたげがとおッぞうんともいうな屁(へ)もひんなこれは肥後(ひご)の球磨(くま)地方の...
柳田国男 「こども風土記」
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