...それからは霎時(しばらく)遠(とほ)ざかつて居(ゐ)たが、四十一年(ねん)六月(ぐわつ)四日(か)に、一人(ひとり)で寺尾(てらを)、子安(こやす)、篠原(しのはら)、大網(おほあみ)、樽(たる)、駒岡(こまをか)の諸遺跡(しよゐせき)を過(す)ぎて、末吉(すゑよし)に掛(かゝ)つて來(く)ると、這(こ)は抑(そ)も如何(いか)に、這(こ)は如何(いか)にである...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...子安貝を耳にすれば竜宮の唄もきこえまする...
竹久夢二 「秘密」
...山田春塘の著『日本橋浮名歌妓』は明治十六年六月檜物町(ひものちょう)の芸妓叶家歌吉といへるもの中橋の唐物商(とうぶつしょう)吉田屋の養子安兵衛なるものと短刀にて情死せし顛末(てんまつ)を小説体に書きつづりしものにしてこの情死は明治十三年九月新吉原品川楼の娼妓盛糸と内務省の小吏(しょうり)谷豊栄が情死と相前後して久しく世の語り草とはなれるなり...
永井荷風 「桑中喜語」
...ここから三里離れた飛行場で有名な立川には岩崎家の子安養豚所がある...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...長く見ている)(女の子安心する)長女 毛...
新美南吉 「病む子の祭」
...(編者・吉本明光)わが母 永田トワ子安政五年三月六日生昭和二十年四月十九日死(見性院唯室貞心大姉)山梨県南都留郡中野村平野...
三浦環 「お蝶夫人」
...其子安常は棠辺元佶(たうへんげんきつ)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...かなり子安貝のそれに近かったことである...
柳田国男 「海上の道」
...これとタカラガヒの別名なる子安貝とは...
柳田国男 「海上の道」
...イタリア・子安貝ローマではいろいろ珍しい経験をした...
柳田国男 「故郷七十年」
...日本固有の子安観音とのことである...
柳田国男 「故郷七十年」
...日本でいう子安貝...
柳田国男 「故郷七十年」
...千葉県君津郡小櫃(こひつ)村俵田字姥神台)姥神はまた子安(こやす)様ともいって...
柳田國男 「日本の伝説」
...お産の前後に来て垢離(こり)を取り生れ子の安全をお祈りするところであった為に泉の名を子安の井といい...
柳田國男 「日本の伝説」
...埼玉県北足立(きたあだち)郡白子町下新倉)伝説は子安の池の...
柳田國男 「日本の伝説」
...子安という神様も...
柳田国男 「年中行事覚書」
...すでに子安や道祖神や石地蔵の例がある以上は...
柳田国男 「年中行事覚書」
...子安の妹田農場の専属運転手となった...
夢野久作 「衝突心理」
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