...子安橋、樋沢橋、千曲川が遙かに光つて見える、郭公が啼きつゞける...
種田山頭火 「旅日記」
...山田春塘の著『日本橋浮名歌妓』は明治十六年六月檜物町(ひものちょう)の芸妓叶家歌吉といへるもの中橋の唐物商(とうぶつしょう)吉田屋の養子安兵衛なるものと短刀にて情死せし顛末(てんまつ)を小説体に書きつづりしものにしてこの情死は明治十三年九月新吉原品川楼の娼妓盛糸と内務省の小吏(しょうり)谷豊栄が情死と相前後して久しく世の語り草とはなれるなり...
永井荷風 「桑中喜語」
...「これは子安観音(こやすかんのん)の絵だ」画様を説明すれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...祈願して母子安全たり...
南方熊楠 「十二支考」
...宝貝すなわち私たちの謂(い)う子安貝(こやすがい)を...
柳田国男 「海上の道」
...かなり子安貝のそれに近かったことである...
柳田国男 「海上の道」
...是(これ)からは子安という名を栞(しおり)にして...
柳田国男 「海上の道」
...イタリア・子安貝ローマではいろいろ珍しい経験をした...
柳田国男 「故郷七十年」
...子安という言葉は...
柳田国男 「故郷七十年」
...以前はこれがわれわれの子安神であった上に...
柳田國男 「日本の伝説」
...お産の前後に来て垢離(こり)を取り生れ子の安全をお祈りするところであった為に泉の名を子安の井といい...
柳田國男 「日本の伝説」
...子安姫神の美しく貴いもとのお力がなかったら...
柳田國男 「日本の伝説」
...子安という神様も...
柳田国男 「年中行事覚書」
...弘仁期(こうにんき)のもので“子安地蔵”と呼ばれているという...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...子安(こやす)、生麦(なまむぎ)、鶴見(つるみ)、川崎――、浦づたいの道はそこで切れて、六郷(ごう)川の渡舟(わたし)――、乗合いの客はこんでいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...子安観世音の御堂の扉(と)をしきりに押していた...
吉川英治 「源頼朝」
...「子安堂のそばの燈明番(とうみょうばん)に聞いたら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...五番(ごばん)めの石上(いそのかみ)の中納言(ちゆうなごん)は燕(つばめ)の子安貝(こやすがひ)を獲(と)るのに苦心(くしん)して...
和田萬吉 「竹取物語」
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