...彼自身の子供らしい白(しら)っ子(こ)を肩車(かたぐるま)にしていたのは今日(こんにち)思い出しても奇観である...
芥川龍之介 「文章」
...すべてが彼の子供らしい心を楽しませた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...そんな子供らしい事も云った...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...お遊さんのいかにも子供らしい我(わ)がままの例を申しましょうならあるとき父にもうよいというまで息をこらえていてほしいといって手を父の鼻のあなの前にかざすのでござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...あれは子供らしいばかげたことですわ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...子供らしい愉快な笑い方をした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無知と無邪気とからなる子供らしい信頼の調子で言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...修道院の寄宿生に見るような同時に年寄りらしいまた子供らしい服装をして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まだごく子供らしい喜びを感じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「今晩は」子供らしい声で戸を叩くものがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...結局は子供らしい軽率さからこんなにむずかしい任務を引き受けているのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...全く子供らしい振舞だったと申してもよろしいかも知れません...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...自分自身の子供らしい率直さにいつか驚き出した……それまで彼の夢にしか過ぎなかつた細木家といふものが...
堀辰雄 「聖家族」
...私はお前は何んてまあ子供らしいんだろうと思った...
堀辰雄 「菜穂子」
...私の子供らしい夢は根こそぎにされた...
堀辰雄 「三つの挿話」
...彼女は子供らしい挨拶をした...
正宗白鳥 「素材」
...子供らしいおおようさもある人でいながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼は子供らしい物語に自ら興じ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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