...――老人(としより)達があんな子供らしい悪戯(いたづら)をするなんて...   
石川啄木  「道」 
...子供らしい彼には随分面白かったが...   
江戸川乱歩  「一寸法師」 
...2.新しい帽子を手に入れたフランツの子供らしい喜びは一日中それを被らずにはゐられないほどである...   
關口存男  「新獨逸語文法教程解説」 
...十五六の時分にはそれを子供らしい愛嬌(あいきょう)として見逃していたのが...   
谷崎潤一郎  「痴人の愛」 
...ハスレルの顔が子供らしい満足の色に輝いているのを...   
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」 
...子供らしい喜びを与えられた...   
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」 
...また小さな子供らしい口元には昔のままの愛くるしさが残っていた...   
豊島与志雄  「生あらば」 
...コゼットは子供らしい無邪気なまた悲しい知恵をしぼって...   
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」 
...子供らしい私は、故郷(ふるさと)を離れても、まだ心の眼で、懐かしげに故郷の家を望んでいました...   
夏目漱石  「こころ」 
...子供らしい非常識にすぎないことは前に述べた...   
萩原朔太郎  「詩の原理」 
...それは子供らしい無邪気さとすっかりまじっているので...   
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」 
...顔の輪郭もまだ子供らしい固い線を見せているが...   
久生十蘭  「無月物語」 
...悉くマルクス主義的文學作品になるなどと考えるのは全く子供らしい考えかたである...   
平林初之輔  「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」 
...まだ子供らしい頬をほてらせながら...   
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」 
...子供らしいはにかみで美しくされていた...   
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」 
...きかん気の子供らしいその外国人の顔を見下しながら...   
宮本百合子  「思い出すこと」 
...子供らしいかもしれないけれども...   
宮本百合子  「獄中への手紙」 
...末造はお玉の心の底に、何か隠している物のあるのを微(かす)かに認めて、探りを入れて見たが、子供らしい、なんでもない事だと云うのであった...   
森鴎外  「雁」 
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