...子供ごころにも覺えてゐる...
心猿 「桜もち」
...子供ごころに空腹を案じながら...
上村松園 「作画について」
...よいけしきであろうと申しますので子供ごころにもなるほどよいけしきだなあと思ってかんしんしながらついて参りますと...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...私の子供ごころの思い出は...
野村胡堂 「胡堂百話」
...しかし子供ごころに...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...子供ごころに、訳もなく恐しかった...
林不忘 「あの顔」
...子供ごころに一層恐ろしい気のしていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...子供ごころに一層恐ろしい気のしていた...
堀辰雄 「楡の家」
...子供ごころに急に不安を感じたものか...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...子供ごころにも白一といろの世界の中におもしろい枝振りを見せてゐるこの墨絵のやうな老木を...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...私はほんの子供ごころに...
正岡容 「下町歳事記」
...私は首めに「ほんの子供ごころに」とうつかりかいてしまつたけれど...
正岡容 「下町歳事記」
...「のう、わしが、事あたらしゅう、いうまでもないことじゃが――」と、老いたる師匠は、煙管(きせる)を捨てて、「悪党ばらの、甘言奸謀の牲(にえ)となった、松浦屋どのの、御不運のはじめが、密輸出入(ぬけに)の露見――それと見ると、あの人々は、これまで、おだて上げ、唆(そそ)り立てていたのとうら腹に、おのが身の、身じん幕をまたたく間につけ、父御(ててご)にのみ、罪を被(かぶ)せたばかりか、お取調べの間の御入牢中をいい機会(しお)に日ごろから、そなたの母御の容色に、目をつけていた、土部三斎――浪路どのの父御が、そなたの母御を屋敷に招いて、さまざまうまいことを並べた末、操(みさお)を任せなば、父御の罪科を、何ともいいこしらえて、のがれ得させようとの強面(こわもて)――そのときの、母御のおくるしみ、お歎きは、いかばかりであったろうぞ! 三斎の意をうけた同類が、どのように、母御をおびやかし、おどかしつづけたかも、思うてもあまりがある――とうとう、長崎一の縹緻(きりょう)よし、港随一の貞女とうたわれていた母御は、あたら、まだ成女(おんな)ざかりを、われとわが身を殺してしまわれたのじゃ――な、雪之丞、それを忘れはいたされまいな?」「は――い――」と、雪之丞は、とろけた鉛が、五臓六腑を、焼きただらせるばかりの苦しみを、じっと押し怺えながら、「おぼえておりまする――母親の、あのむごたらしい死にざまを、子供ごころに、ただ怖ろしゅうながめました晩のことは、ありありと胸にうかびまする」「そうであろ、いかに頑是(がんぜ)ないころであったにいたせ、生みの母御の、知死期(ちしご)の苦しみを、ひしと身にこたえなかったはずがない――かの三斎どのこそ、父御(ててご)を陥れたのみではなく、母御を手にかけたも同然のお人じゃ――」と、菊之丞は、きびしく言ったが、ふと太い息をして、「とは申すものの、あの浪路どのに、何の罪もないのは、わしとても、よう知っている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...子供ごころにも深刻に考えたんですね...
山本周五郎 「末っ子」
...私は子供ごころにも姉の美しいのが自慢だったのです」「その方はもうお嫁にいらしったのね」「いいえ亡くなりました...
山本周五郎 「半之助祝言」
...子供ごころにもなにやら息詰るような感じだったが...
山本周五郎 「柳橋物語」
...子供ごころにも常に案じているふうなのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...敵の多い人だということが子供ごころにも分った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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