...宅とは何だい? 俺の前で嬶(かかあ)ぶらなくたつて...
石川啄木 「病院の窓」
...金公もそのままのめのめと嬶と二人で帰(けえ)られめい...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...リプの嬶アにつきまとふ形容に小馬を持ち出してあるのを思ひ出した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あいつは嬶アを女郎に賣り飛ばして...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お嬶さんどうにかして貰えないだろうか」「一寸家(うち)まで行って...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...「お嬶(かみ)さん...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...朝から三時過ぎまでお粥も啜(すす)らずに待っている嬶(かかあ)や子供が案じられてなんねえ...
徳田秋声 「躯」
...甲吉が嬶(かか)をもらう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...黒船が来るっていうのに、お前、わざわざ品川へ行って、遊んでいるなんざ、これ、人間業じゃあねえぜ」「ここへ来ている奴等も、一寸、変ってるのう」「俺は、お前、嬶(かかあ)に、こんな晩、妾を見すてて、寄席へ行くなら離縁してもらいましょう、と、いわれてね...
直木三十五 「南国太平記」
...宮の八兵衛は酒お好きお酒三杯と嬶(かか)かえた嬶かえた……その突拍子な調子を兵馬が呆(あき)れました...
中里介山 「大菩薩峠」
...安どまりの嬶(かかあ)だよ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...おやじは嬶をオッ抛り出して...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...薬といっしょにきちんきちんと嬶に届けさせました...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それから近所の嬶たちを呼ぶか...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...家(うち)へ帰っても二三日は飯が不味(まず)くて嬶(かかあ)を相手に癇癪(かんしゃく)ばかり起していたもんだが……むろん初めの騒ぎが大きかっただけに...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...「うちの嬶ア福ぢやアヨイヨイ...
横光利一 「頭ならびに腹」
...嬶(かか)あにも油断をするなと言っていますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...「嬶(かか)...
吉川英治 「源頼朝」
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