...一種の愛嬌(あいきょう)をたたえながら...
芥川龍之介 「煙管」
...また処女に特有な嬌羞(はにかみ)というものをあたりさわりなく軟らげ崩して...
有島武郎 「星座」
...その嬌声を副食物(おかず)にして...
海野十三 「深夜の市長」
...愛嬌たっぷりの顔...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...凡庸な嬌態(きょうたい)と利己心とを現わし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...分りましたというような愛嬌笑いを浮べながら...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...わたしは近いうちに身請(みう)けをされるかも知れませんよ」と例の通り無邪気な愛嬌をたたえて言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...こっちの手加減でずいぶん愛嬌を搾(しぼ)り出す事のできる女であった...
夏目漱石 「行人」
...田口は愛嬌(あいきょう)らしく笑って...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あの人が嬌瞋(きょうしん)を発して...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...愛嬌(あいきょう)と魅力がこぼれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年は十九で色白で愛嬌(あいきょう)があって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」今迄云つてゐたことが悉くほんの愛嬌で...
牧野信一 「砂浜」
...ともかく気嫌の好い顔つきや愛嬌に富んだ態度を目出たしとのみ望んだ私の祖父母や...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...嬌媚休相近...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...我々にその人をよ り愛嬌ある可愛らしい人と見させずにはおかない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...又は御愛嬌とも考えられた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...愛嬌のこぼるるようなところがあり...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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