...何か嬉しいような...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...それにしても歸つて來るといふのは嬉しい...
石川啄木 「鳥影」
...帰ってきて下さって嬉しいわ」こんな言葉に私は有頂天になって...
田中英光 「野狐」
...しかもそれが却って嬉しいような――つまりそういった現在の氣持で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...泣ききれぬほどの嬉しい哀愁だ...
豊島与志雄 「聖女人像」
...おちやんは「あたしお引越しは嬉しいけど遠くへいけばもう遊びにこられないからつまらないわ」とやるせなささうにいふ...
中勘助 「銀の匙」
...嬉しいわ」「お前の名は...
中里介山 「大菩薩峠」
...桜の春が簇(むら)がるばかり嬉しい...
夏目漱石 「琴のそら音」
...僕は君と一緒に来たことはほんとうに嬉しいと思っているのだが...
西尾正 「墓場」
...母はやっと一息ついた今の生活が嬉しいのか...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...からだの調子は、ひどくよさゝうだ、嬉しい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...無理に説得されるのがどんなにか嬉しいことだと話してゐらしたでせう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「大変嬉しいです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...今でも多少残っているのは嬉しい...
宮城道雄 「レコード夜話」
...ずっとわたしには嬉しいのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とり/″\に美くしい色布(トワル)の上へ点描(ポワンテイレエ)するのが理由もなく嬉しいのだ...
與謝野寛 「素描」
...助けて貰えれば嬉しいと――こうまあ当人が云うわけなんでございます』『よく分ったが――其処(そこ)でその七百両の金を沈めてあるという場所は?』『永代橋(えいたいばし)の西河岸(にしがし)で...
吉川英治 「魚紋」
...兄の側で死ねるを嬉しいと思うがよいぞ」苦しい声を唇で噛(か)みしめた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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