...リンデンの嫩芽(どんが)の萌えを見て過ぎしこゝに又来ぬ枯葉落つる日静かな声...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...風が出て梅の嫩葉(わかば)は風に撫(な)でまわされた...
田中貢太郎 「春心」
...嫩葉に包まれたその丘にはさつきが美麗(きれい)に咲いていたが...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...そこここの塀越しに枝を張っている嫩葉(わかば)にも風がなかった...
田中貢太郎 「指環」
...短冊形(たんざくがた)の苗代は緑の嫩葉(わかば)の勢揃(せいぞろ)い美しく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...旧来の一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)では満足ができないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「熊谷の芝居は嫩軍記(ふたばぐんき)に限ったものさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...葉心は白色あるいは微紅を帯びた白色の粉粒をその嫩葉に布(さんぷ)している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...極く嫩い初期のときにはその節に早落性の苞があるから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...すなわちその一はハギ(萩)の嫩い芽出ちの苗...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...中国の本に「今人多ク採リ二其嫩苗及花ヲ一作シレ※ト食フ」と出て...
牧野富太郎 「植物一日一題」
......
宮沢賢治 「疾中」
...鼻の先の境内の青葉嫩葉(わかば)は...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...嫩葉(わかば)女学校の横の人通りの絶えた狭い通りへ這入(はい)ると...
夢野久作 「人の顔」
...嫩葉の重なり茂ったその裏から...
横光利一 「旅愁」
...東南流して三江口に至り松花江に合する嫩江(延長百七十支里)の支流の一つが此の爾河である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...同じ内蒙でも興安嶺の東側にあつて嫩江の流域に属する両省の交会地帯は...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??