...吾々とてその新しい珍らしい変化とか新思想を毫末(ごうまつ)も嫌うのではない...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...幽霊説を蛇蝎(だかつ)のように嫌う一本気の田山課長が爆発させたかんしゃく玉はそれからこの事件の捜査を...
海野十三 「四次元漂流」
...彼女は御機嫌うるわしく耳を傾け...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...母が遠くへ出るのを嫌うので...
田中貢太郎 「荷花公主」
...なにをする」「そんなに嫌うもんじゃないよ」お種は体の自由を失ってしまった...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...対手(あいて)がひどく嫌うようにするから訊いてもみなかった...
田中貢太郎 「死体を喫う学生」
...われ/\が歯医者へ行くのを嫌うのは...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...彼は蛇を嫌う権理がないばかりではなく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...神尾主膳の一派は最初から能登守を忌(い)み嫌うて...
中里介山 「大菩薩峠」
...身分があれば相手を嫌うから...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼を嫌う気持ちが彼を追い出すまでには至らなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...習慣によればかえってこれを嫌うに至るべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...必ずしも政府の所置を嫌うのみにて身を退(しりぞ)くるにあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...特に心において嫌うようになる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...作り話と謂(い)われることを非常に嫌うのみか...
柳田国男 「海上の道」
...「うちじゃあみんなが鰯のあぶらを嫌うんですよ...
山本周五郎 「季節のない街」
...最も忌(い)み嫌うところの...
吉川英治 「新書太閤記」
...いちばん怠っているその自力を出すことと難行を嫌うことでした...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索