...所謂(いわゆる)現代人が嫌う者にして来世問題の如きはない...
内村鑑三 「聖書の読方」
...対手(あいて)がひどく嫌うようにするから訊いてもみなかった...
田中貢太郎 「死体を喫う学生」
...人の云うことを聞いて私を嫌うとは...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...お前が作さんを嫌うの何のと...
徳田秋声 「あらくれ」
...虫を嫌う友人などは...
豊島与志雄 「美醜」
...病人が人に接するのを嫌うからとて...
中島敦 「牛人」
...一は邪魔(じゃま)になるゆえにこれを嫌う...
新渡戸稲造 「自警録」
...喜ぶと嫌うとの差あるも...
新渡戸稲造 「自警録」
...前にも申した通り私は儀式の箱に入れられて小さくなるのを嫌う通りに...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...老余の半生仕官を嫌う由縁私の生涯は終始(しゅうし)替(かわ)ることなく...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...尚(な)お一層この娘を嫌う※但(ただ)しこれは普通の勝心(しょうしん)のさせる業(わざ)ばかりではなく...
二葉亭四迷 「浮雲」
...白いのに限らず鶏をすべて嫌うた村もあったときく...
南方熊楠 「十二支考」
...爪先が動いたりする事を嫌うようであるが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...燈火(ともしび)を嫌う妖精のように...
吉川英治 「江戸三国志」
...そういう似非聖(えせひじり)の真似(まね)をもっとも嫌う...
吉川英治 「親鸞」
...*「大草家料理書」に、ふぐ汁料理に、しきみの木、古屋の煤、堅く嫌うべし...
吉川英治 「河豚」
...その性質を撓(た)めるために、無二斎がたびたび加えた武士的な折檻(せっかん)は、かえって、豹(ひょう)の子に牙(きば)をつけてやったような結果を生んでしまったし、村の者が、乱暴者と、嫌えば嫌うほど、この野放しな自然児は、いよいよ逞しく伸び、人も無げに振舞い、郷土の山野をわがもの顔にしただけではあき足らないで、大それた夢をもって、ついに関ヶ原までも出かけて来たものだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...忌み嫌う容子を見せた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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