...吾々とてその新しい珍らしい変化とか新思想を毫末(ごうまつ)も嫌うのではない...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...煙草(たばこ)をなぜ嫌う?ノーマ号の船員の一人が...
海野十三 「火薬船」
...人の嫌う監獄に入れられてよろこぶ者はありませんよ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...こうした言い方にも出ている強権主義を忌(い)み嫌うからである...
高見順 「いやな感じ」
...みんな岡村君の忌み嫌う所でした...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...つづいてニーナの手に接吻(せっぷん)する)ご機嫌うるわしくて何よりです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...ひどく嫌うのであった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...吉岡先生には御機嫌うるわしくいらせられましょうか...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...僕を嫌うからとて悪人とはいわれぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...ただしこの景慕の情がまだ充分に成熟せずして東洋人中には西洋人を忌(い)み嫌うものあり...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...特殊な例に出会ってもそれから逸(そ)れることを嫌うからなんだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...奴を嫌う理由があるし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...柿には酸味がないから菓物の味がせぬというて嫌う人もある...
正岡子規 「くだもの」
...死ということを嫌うがため自分が煩悶して居るんだと思うて居る人が多い...
正岡子規 「病牀苦語」
...さればカレイも邪視する魚と嫌うた物か[延享二年大阪竹本座初演...
南方熊楠 「十二支考」
...そんな者を娶(めと)れば隣家までも収穫を損ずとて甚だ嫌う...
南方熊楠 「十二支考」
...悪魔式鼻の表現家の最も忌み嫌うところであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...蕗のとうのあのほろ苦い――冬中の苦難と春さきの希望を舌に思わすような香と味は――あれは苦(にが)いまずいといって嫌う人もあるが...
吉川英治 「新書太閤記」
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