...大した上機嫌(じょうきげん)であった...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...嫌味(いやみ)めかして云ったものだが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...嫌な男だと思つたが...
種田山頭火 「行乞記」
...吸物と云ふやうな食事を見るのも嫌な気がして来た...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...私も昔から物を無駄にするのは嫌ひで御座いまして手紙の初めと終りの白い處は切り取つて置きまして附箋其他につかつて居りましたが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...非常に機嫌よくいろんなことを話しかけるものだから...
豊島与志雄 「好意」
...しかしその嫌悪の念こそ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...偶々傍に一文字助光の名刀があったので、縦横十文字にバラバラにして「全くよく切れるなあ、何か切ってみたかったんだが丁度いいや」と、いい機嫌でねる...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...その金色の髪の主となら満更嫌(いや)でもあるまい」と丸テーブルの上を指(ゆびさ)す...
夏目漱石 「幻影の盾」
...つまり岡本家の機嫌(きげん)を取るのと同じ事で...
夏目漱石 「明暗」
...表沙汰になるのを極端に嫌いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こいつは骨董と商賣が大嫌ひで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕は嫌ひだ...
萩原朔太郎 「ローマ字論者への質疑」
...嫌悪と侮蔑とのまじった圧迫を感じたものです...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...ほんとうに嫌ひだ...
牧野信一 「熱海へ」
...すつかり機嫌(きげん)をなほしました...
槇本楠郎 「掃除当番」
...いつになく上機嫌な父を腑におちぬ顔で見送っていたが...
矢田津世子 「女心拾遺」
...「それが御機嫌に障って...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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