...この執拗(しつよう)な道連れが不機嫌におし黙っているのは...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...僕の自己嫌惡には未だ女性を罵つてゐる程の空虚がない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その瞬間から私は大嫌いの贋(まが)い者をやめにして...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...感覚の好き嫌ひに依つて世の中の人たちはその日常生活に於いて互ひに罵り...
太宰治 「お伽草紙」
...犬は嫌いではありません...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...原田ばかりは嫌に脂下(やにさが)ってスパ/\やって居る...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...私は自分の優柔不断な態度が嫌になって来た...
外村繁 「澪標」
...そう嫌(いや)なことでもないからね...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...喜ぶと嫌うとの差あるも...
新渡戸稲造 「自警録」
...競売に立会って、せりおとしてきた細かい装身具を売り込もうとしたりして、「嫌だなあ、そんな娘子供のものはとるな...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...村上さんさえ機嫌をよくいたされたら...
久生十蘭 「手紙」
...僕は元来散歩嫌ひの男だが...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...――それが嫌ひさあ...
牧野信一 「小川の流れ」
...いきれくさかつたから――」冬子は不気嫌な顔をしてゐた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...今さら台女(だいじょ)を嫌っては...
三宅花圃 「藪の鶯」
...「なぜ機嫌(きげん)を悪くしているのですか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...嶮岨(けんそ)巌窟(がんくつ)の嫌ひなく平地の如くに馳せ下り...
柳田国男 「山の人生」
...嫌というのか」「すると……ばくちですな」「いかにも」「賭博(とばく)は国法で天下に禁じてあるはずですが」「知れきったことを」「それを白日(はくじつ)の下(もと)で...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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