...大塚匠作(おおつかしょうさく)父子の孤忠および芳流閣の終曲として余情嫋々(じょうじょう)たる限りなき詩趣がある...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...いかにも柔い嫋々(なよなよ)しい彼の体は...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...遥かに余韻(よいん)嫋々(じょうじょう)たる風韻(ふういん)を耳にするであろう...
海野十三 「発明小僧」
...秋風嫋々(じょうじょう)と翼を撫(な)で...
太宰治 「竹青」
...身こなし嫋(たおや)かな優美な河であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...春風嫋々...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
......
中原中也 「在りし日の歌」
...嫋やかな手をさし出した...
久生十蘭 「金狼」
...竹は嫋(たお)やかだからその擾乱の様がいやに動的ぽいことだ...
宮本百合子 「雨と子供」
...それがいかにも可哀想に嫋(たお)やかに見えるのです...
室生犀星 「不思議な魚」
...生れつき持つてゐた美しい嫋やかな姿をすつきり伸ばした...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...襟(えり)くびの細さや総じての嫋(なよ)かな薄い体つきは...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女の嫋(なよ)かな双肩(もろかた)を抱きしめつつ...
吉川英治 「私本太平記」
...まだ二十歳にもみたぬ嫋女(たおやめ)でございますが」「何で発狂したのか」「わかりません...
吉川英治 「私本太平記」
...嫋々哀々(じょうじょうあいあい)...
吉川英治 「随筆 新平家」
...白い手が嫋(なよ)やかに動いて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...泣いてでもいるらしい町風の嫋女(たおやめ)がややくの字形(じなり)に坐って俯向(うつむ)いている...
吉川英治 「松のや露八」
...彼女の嫋(しな)やかな手に振上げられた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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