...嫋々(たよたよ)としたさまで...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...哀韻嫋々(でう/\)...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...遥かに余韻(よいん)嫋々(じょうじょう)たる風韻(ふういん)を耳にするであろう...
海野十三 「発明小僧」
...春知りそめつる糸柳の嫋(しな)えて見ゆるも哀れなるに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...キリストの嫋々(じょうじょう)の威厳をこそ学べ...
太宰治 「HUMAN LOST」
...間もなく嫋嫋と仙仙が前後してなくなった...
田中貢太郎 「続黄梁」
...春風嫋々...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...嫋々として長く引くべき余音が僅に十歩行くか行かないうちに消えてしまつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...我がいとしき人は嫋(たわや)かなる手を氣高(けだか)き信もて我が手に置きて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「余韻嫋々――」などと云つて笑つた...
牧野信一 「毒気」
...手嫋女(たおやめ)にもめずらしい(ろう)たけさを持っている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
......
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...生れつき持つてゐた美しい嫋やかな姿をすつきり伸ばした...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...嫋々(じょうじょう)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...足もとや体つきまでがいかにもこんな所のあらい風には馴れぬらしい嫋(なよや)かな姿なのである...
吉川英治 「親鸞」
...白い手が嫋(なよ)やかに動いて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...嫋々(じょうじょう)とすさびだされる音は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その遣(や)るせなさを嫋々(じょうじょう)と愬(うった)えている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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