...嫋娜(すらり)と中腰に立って...
泉鏡花 「縁結び」
...再び嫋々(じょうじょう)と...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...余音嫋々(じょうじょう)として絶えざるの感あり...
高浜虚子 「子規居士と余」
...秋風嫋々(じょうじょう)と翼を撫(な)で...
太宰治 「竹青」
...どこか雌豹(めすひょう)を偲(しの)ばせる嫋(しな)やかな脚! 豪奢なミンクの毛皮を纏(まと)って...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...微風嫋々...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...人生(らいふ)の春のまたたく灯かげに嫋めかしくも媚ある肉體(からだ)をこんなに近く抱いてるうれしさ處女(をとめ)のやはらかな肌のにほひは花園にそよげるばらのやうで情愁のなやましい性のきざしは櫻のはなの咲いたやうだ...
萩原朔太郎 「青猫」
...いかにも手嫋女(たおやめ)といった風情が...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...芙蓉齋素絢ゑがく西王母は、桃林を逍遙する仙女の風趣氣高く、嫋々としてゐる...
長谷川時雨 「桃」
...俺に枕を貸したあの嫋婉(なよ)やかな腕は...
久生十蘭 「湖畔」
...嫋(しな)やかな指が...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...実用主義は強張った理論を嫋(たおや)かにして仕事に着かせる方法である...
三木清 「哲学入門」
...肩をすぼめるような姿勢で(これまで曽(かつ)て見たことのない)嫋々(なよなよ)とした身ごなしでそこへ坐り...
山本周五郎 「半之助祝言」
...そんな者の妻とは見えぬ嫋々(なよなよ)しさであった...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女の嫋(なよ)かな双肩(もろかた)を抱きしめつつ...
吉川英治 「私本太平記」
...嫋々(じょうじょう)とすさびだされる音は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...しかも嫋(なよや)かで...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...つい――と嫋(しなや)かな体を横に入れて...
吉川英治 「松のや露八」
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