...おお嫉みふかき時代よ...
レオナルド・ダ・ヴインチ Leonardo da Vinci 芥川龍之介訳 「レオナルド・ダ・ヴインチの手記」
...然れどもその大后の嫉みますを畏(かしこ)みて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...特に現今の我国の如き一等国と云ふ虚名のために他国の嫉みを受け...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...すぐ吾々の平生の心の習慣から富豪の獨占を嫉み憤る念がちよいと頭を擡げかけたけれど...
近松秋江 「箱根の山々」
...夕しづかに風吹きて名殘の露は拂はれぬ風の情(なさけ)か嫉みにか問はんとすれど露もだし聞かんとすれど花いはず...
土井晩翠 「天地有情」
...他の全部に嫉みと反感とが起る...
豊島与志雄 「常識」
...多くの生徒のうちに起る嫉みや反感などは...
豊島与志雄 「常識」
...そこで怪奇の目的が、大自然へのあこがれでもなく、大自然力への奉仕、或いは恐怖でもなく、ただそれより以降、六千年の人間の世にうごめく眼前の我慾凡俗の間の、呪いと、恨みと、嫉みとが、生み上げた復讐的精神の変形として見るよりほかは見ようがないらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の上に立たんとして人を恨み又嫉み...
福沢諭吉 「女大学評論」
...朋輩を嫉み、主人を怨望するに忙(いそが)わしければ、なんぞお家のおんためを思うに遑(いとま)あらん...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...などて小鳥の翼を嫉みませうや...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...嫉みと愛とに溺れた寂しき者の……リリイ……彼の魂は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...円眼鬼(チクロプス)ポリフェムス嫉み甚だしく大岩で彼を圧殺し血迸(はし)り出るをガラテアがエトナ山下のアキス川に化したという...
南方熊楠 「十二支考」
...撫愛されて悦び他馬の寵遇を嫉み同類遊戯するを好み勇んで狩場に働く...
南方熊楠 「十二支考」
...普通の人情として嫉み根性を起したり...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...その一流からその人を引きずり下ろしてこれを見ようとする嫉みが...
室生犀星 「はるあはれ」
...且は嘲り且は嫉みたりけん...
森鴎外 「舞姫」
...嫉みからお争いがあったように...
柳田國男 「日本の伝説」
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