例文・使い方一覧でみる「嫁」の意味

...お嫁にしてもらいたいって... お嫁にしてもらいたいっての読み方
有島武郎「ドモ又の死」

...花嫁と花婿は船に乗りこみました... 花嫁と花婿は船に乗りこみましたの読み方
ハンス・クリスチャン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳「人魚の姫」

...他所（よそ）へ嫁に参ります... 他所へ嫁に参りますの読み方
泉鏡花「薄紅梅」

...ただ一人の私の姉は嫁ぐことになりまして... ただ一人の私の姉は嫁ぐことになりましての読み方
上村松園「昔尊く」

...一生お嫁さんももらわないですごし... 一生お嫁さんももらわないですごしの読み方
江戸川乱歩「大金塊」

...今では忰（せがれ）が嫁を貰って南海の高嶋屋に勤めてい... 今では忰が嫁を貰って南海の高嶋屋に勤めていの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...（昭和十五年十月）忘れ得ぬ人私が嫁して間もなく主人は第二高等學校の教授となつて仙臺に住むことになつた...
土井八枝「隨筆　藪柑子」

...嫁（よめ）にもらひ手（て）のない女文士（をんなぶんし）の救濟家（きうさいか）（この一句（く）... 嫁にもらひ手のない女文士の救濟家の読み方
直木三十五「長谷川時雨が卅歳若かつたら」

...郷に入り鬼怒川を過ぐ異郷もあまた見しかど鬼怒川の嫁菜が花はいや珍らしきわせ刈ると稻の濡莖ならべ干す堤の草に赤き茨の實我がいへにかへりてめづらしき蝦夷の唐茄子蔓ながらとらずとぞおきし母の我がため唐茄子は廣葉もむなし雜草（あらぐさ）の蚊帳釣草も末枯にして明治三十九年鬼怒沼の歌上脚にカルサン... 郷に入り鬼怒川を過ぐ異郷もあまた見しかど鬼怒川の嫁菜が花はいや珍らしきわせ刈ると稻の濡莖ならべ干す堤の草に赤き茨の實我がいへにかへりてめづらしき蝦夷の唐茄子蔓ながらとらずとぞおきし母の我がため唐茄子は廣葉もむなし雜草の蚊帳釣草も末枯にして明治三十九年鬼怒沼の歌上脚にカルサンの読み方
長塚節「長塚節歌集　中」

...……「御縫さんて人はよっぽど容色（きりょう）が好いんですか」「何故（なぜ）」「だって貴夫（あなた）の御嫁にするって話があったんだそうじゃありませんか」なるほどそんな話もない事はなかった... ……「御縫さんて人はよっぽど容色が好いんですか」「何故」「だって貴夫の御嫁にするって話があったんだそうじゃありませんか」なるほどそんな話もない事はなかったの読み方
夏目漱石「道草」

...金が目当ての嫁にやられました... 金が目当ての嫁にやられましたの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...もう／＼もう私（わたし）は良人（つま）も子（こ）も御座（ござ）んせぬ嫁入（よめいり）せぬ昔（むか）しと思（おも）へば夫（そ）れまで... もう／＼もう私は良人も子も御座んせぬ嫁入せぬ昔しと思へば夫れまでの読み方
樋口一葉「十三夜」

...キングレコード「お嫁さんもらうなら」が出来て来た... キングレコード「お嫁さんもらうなら」が出来て来たの読み方
古川緑波「古川ロッパ昭和日記」

...ふくさは数代前（まえ）に真志屋（ましや）へ嫁入した島（しま）という女の遺物である... ふくさは数代前に真志屋へ嫁入した島という女の遺物であるの読み方
森鴎外「渋江抽斎」

...嫁婿の御望みを承るものなきのみならず... 嫁婿の御望みを承るものなきのみならずの読み方
夢野久作「ドグラ・マグラ」

...そうかと思うと金泥の仏像や嫁入り衣裳... そうかと思うと金泥の仏像や嫁入り衣裳の読み方
吉川英治「江戸三国志」

...花嫁は花嫁の雪白（せっぱく）な打掛を解いた... 花嫁は花嫁の雪白な打掛を解いたの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...……ははははは、嫁君とても、生ける観世音ではないからな」八時政は、腰を上げた...
吉川英治「源頼朝」