例文・使い方一覧でみる「嫁」の意味

...枕もとには母様が嫁入の時に着たキモノの絹の小さなキレや... 枕もとには母様が嫁入の時に着たキモノの絹の小さなキレやの読み方
竹久夢二「少年・春」

...ポローニヤスの花嫁には... ポローニヤスの花嫁にはの読み方
太宰治「新ハムレット」

...こんな生若い許嫁（いいなずけ）があったばかりに... こんな生若い許嫁があったばかりにの読み方
橘外男「棚田裁判長の怪死」

...まだ北風の寒い頃、子を負った跣足（はだし）の女の子が、小目籠（めかい）と庖刀を持って、芹（せり）、嫁菜（よめな）、薺（なずな）、野蒜（のびる）、蓬（よもぎ）、蒲公英（たんぽぽ）なぞ摘みに来る... まだ北風の寒い頃、子を負った跣足の女の子が、小目籠と庖刀を持って、芹、嫁菜、薺、野蒜、蓬、蒲公英なぞ摘みに来るの読み方
徳冨健次郎「みみずのたはこと」

...処が、男の方は少くとも先頃までは、主に頭の能力によって出世も出来世渡りも出来就職も出来ると想定されていたが（実は必ずしもそうではなかったのだし又益々そうでなくなりつつあるのだが）、女の方の出世であり世渡りであり又就職である、嫁入りは、今の処何と云っても、当人の知能的能力ばかりでなく容色や品や乃至は実家の資産や地位によって決定される部分が多い... 処が、男の方は少くとも先頃までは、主に頭の能力によって出世も出来世渡りも出来就職も出来ると想定されていたが、女の方の出世であり世渡りであり又就職である、嫁入りは、今の処何と云っても、当人の知能的能力ばかりでなく容色や品や乃至は実家の資産や地位によって決定される部分が多いの読み方
戸坂潤「社会時評」

...僕はどうしても嫁を貰わなければならないのかね」と聞く事がある...
夏目漱石「それから」

...見かけからいうとあるいは人に嫁（とつ）いだ経験がありそうにも思われる... 見かけからいうとあるいは人に嫁いだ経験がありそうにも思われるの読み方
夏目漱石「彼岸過迄」

...「だって御縫さんが今嫁（かたづ）いてる先は元からの許嫁（いいなずけ）なんでしょう」「許嫁でも場合によったら断る気だったんだろうよ」「一体御縫さんはどっちへ行きたかったんでしょう」「そんな事が判明（わか）るもんか」「じゃ御兄（おあにい）さんの方はどうなの」「それも判明らんさ」健三の子供の時分の記憶の中には... 「だって御縫さんが今嫁いてる先は元からの許嫁なんでしょう」「許嫁でも場合によったら断る気だったんだろうよ」「一体御縫さんはどっちへ行きたかったんでしょう」「そんな事が判明るもんか」「じゃ御兄さんの方はどうなの」「それも判明らんさ」健三の子供の時分の記憶の中にはの読み方
夏目漱石「道草」

...そんならお姉様も由雄さん見たような人の所へお嫁に行くといいって云ったんでね...
夏目漱石「明暗」

...燃え草を持って参りますから」若い嫁は... 燃え草を持って参りますから」若い嫁はの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...林太郎の許嫁のお禮を改めて助十郎の嫁として内祝言をさせ... 林太郎の許嫁のお禮を改めて助十郎の嫁として内祝言をさせの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...達者な花嫁婆さんを見付けた相だが――」平次は面白さうに笑ふのでした...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...他へ嫁に行つたのは... 他へ嫁に行つたのはの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...そのうえ菊次郎には許嫁の娘があったんですよ」「フーム」「伊豆屋に引取られて...
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...花嫁以上に神経質な誰かが... 花嫁以上に神経質な誰かがの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「くちなしの花」

...加代が多賀家へ嫁して来て三年になる... 加代が多賀家へ嫁して来て三年になるの読み方
山本周五郎「日本婦道記」

...自分の真の花嫁と会うことの出来た嬉しさは... 自分の真の花嫁と会うことの出来た嬉しさはの読み方
横光利一「旅愁」

...嫁入り道具万端（ばんたん）持たせて... 嫁入り道具万端持たせての読み方
吉川英治「忘れ残りの記」

「嫁」の読みかた

「嫁」の書き方・書き順