...しどけない媚に満ちた姿をして...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...すると福富は又媚びるやうな目付をして斯う言つた...
石川啄木 「葉書」
...霊山を前に迎えて風光明媚(ふうこうめいび)な処(ところ)に...
関根黙庵 「枯尾花」
...媚(こ)ビノ呈シ方...
谷崎潤一郎 「鍵」
...夫人のいつに変らない艶冶(えんや)な媚笑(びしょう)を眼の前にすれば...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その時は男に媚(こ)びることに慣れている厭味なこの女のそうした癖だと思って見て見ぬ振りをしていたが...
徳田秋声 「足迹」
...およそ政治上においても、経済上においても、媚(び)を呈し、諂(てん)を献じ、百怜千悧(ひゃくれいせんり)、みずから幇間者(ほうかんしゃ)流をもって任ずるの輩は、深く責むるにも足らず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...西洋の真似をした嬌羞める日本主義の媚態位い清々しからぬものはないのである...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...風姿の春さらに好きを媚山明水小京華暖は城墟(じやうきよ)に入つて春樹香(かん)ばしはしなく嗾(そそのか)し得たり少年の狂遊塵一道...
中里介山 「大菩薩峠」
...人に媚(こ)びるを商売にしている...
夏目漱石 「草枕」
...奥さんの態度は私に媚(こ)びるというほどではなかったけれども...
夏目漱石 「こころ」
...品を作ることと媚(こび)を撒(ま)き散らすことだけは忘れないと言つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...風光明媚(めいび)の景を詩だと言う...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...薄媚(はくび)の狂鶏三更暁を唱う〉...
南方熊楠 「十二支考」
...いい着物のひだなどにみる媚びた美しさがあつた...
室生犀星 「名園の落水」
...あらゆる媚態(びたい)と条件を附して...
吉川英治 「三国志」
...よろしく」と黄信の沓(くつ)をも拝さんばかりな媚(こ)び方(かた)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一(いっ)そう慎まねばなるまいぞ」「……はい」「媚びる者に惑わさるるなよ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??