...」と莞爾(にっこり)した流眄(ながしめ)の媚(なまめ)かしさ...
泉鏡花 「婦系図」
...それは私が生れて始めて嗅いだ媚香(びこう)だった...
海野十三 「最小人間の怪」
...しとやかなうちに仄(ほの)かなる媚(こ)びを湛(たた)えた幽艶(ゆうえん)な美人です...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...媚びるやうな態度で...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...媚(こ)びへつらいの声で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ひそかに媚びられずにはいられないものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...媚(なま)めかしく...
直木三十五 「南国太平記」
...厳(げん)に身を修めざるは世に媚(こ)ぶる者なり」と...
新渡戸稲造 「自警録」
...女だつて構やしませんわねエ」少し媚(こび)を含(ふく)んだ調子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...爛熟(らんじゅく)し切った媚態(びたい)とで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家庭的な女として媚(こ)びてゆくいわれはないのだ...
林芙美子 「晩菊」
...左ういふ類ひの如何なる美女の媚にも魂を蕩かすことはなかつたが...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...哲學だけが怠け者に媚びねばならぬ理由はなからう...
三木清 「哲學はやさしくできないか」
...人に否(いな)とはいはせぬ媚態あり...
森鴎外 「舞姫」
...ではひとつ御馳走になるとしましょう」「まあ嬉しい」女は媚(こ)びるように万三郎を見ながら...
山本周五郎 「風流太平記」
...未熟ではあるが自然にあふれ出る媚(こび)が加わっていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その心意(つもり)でおいでなされませの……」と媚嬌(びきょう)を含んだ声はまぎれもない御方ではないか...
吉川英治 「剣難女難」
...それを手柄に官へ媚(こ)びんとしているもの...
吉川英治 「新・水滸伝」
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