...おとよさんが隣に嫁入ったについては例の媒妁(なこうど)の虚偽に誤られた...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...媒婆をせきたてて日を選まし...
田中貢太郎 「竇氏」
...空間はそうしないでは直接に無媒介には...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この絶対媒介なるものの一つの根本特色なのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...絶対媒介による種の論理も...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...種の論理の絶対媒介の内容はこの世界図式論に他ならぬというのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そこで折角の歴史の媒介は無用となり...
戸坂潤 「範疇の発生学」
...社会的矛盾と欠乏を媒介として...
中井正一 「美学入門」
...彼は自在に多数の反対色を用ふれども巧みにこれを中和すべき間色(かんしょく)の媒介を忘れざるが故に...
永井荷風 「江戸芸術論」
...二十三森本の二字はとうから敬太郎(けいたろう)の耳に変な響を伝える媒介(なかだち)となっていたが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...具体を藉りてその媒介を待てば知の働きといえどもこれを文芸化するを得べしと云う事になります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...出来るなら媒酌人(ばいしゃくにん)たるの栄を得たいくらいのものだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ここでは主體は自己表現に媒介され從つて妨碍されて他者を手放したり見失つたりすることがない...
波多野精一 「時と永遠」
...あたしが霊媒だったら...
久生十蘭 「雲の小径」
...習慣の媒介による以外では心に決して影響を及ぼし得ないことに気づくのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ユリの花は著(いちじる)しい虫媒花(ちゅうばいか)で...
牧野富太郎 「植物知識」
...おれはジョニイを媒介として得たわけである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...かやうにしてカントは構想力は感性と悟性とを媒介するものと考へた...
三木清 「論理と直觀」
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