...校長自身が進んで媒酌(ばいしゃく)の労を執(と)る以上...
芥川龍之介 「疑惑」
...更に深い不安に導く媒(なかだち)になるに過ぎなかった...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...當時靈媒として最高の評判のある人だつた...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...霊媒をトランス状態に入らせて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...あくまで自己否定を媒介とし自制謙抑を通してのみ...
田辺元 「メメント モリ」
...祖母の使っていた糸車はその当時でもすっかり深く媒色(すすいろ)に染まったいかにも古めかしいものであった...
寺田寅彦 「糸車」
...何かの機会に蠅以外の媒介(ばいかい)によって...
寺田寅彦 「蛆の効用」
...婆さんが媒介人(なこうど)と一緒に...
徳田秋声 「足迹」
...必然的に個人まで媒介されるようになり...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この時間をも媒介しなければなるまい...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...絶対媒介による種の論理も...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...処で科学的精神というものを媒介として考えれば...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...それでも足りない時は知合いの待合(まちあい)や結婚媒介所を歩き廻って...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...漸くそれの媒介で西洋へ輸出された...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...媒介者の役を務めたに過ぎなかつた觀想とそれの對象とに終極性を與へることによつて...
波多野精一 「時と永遠」
...人格尊重の義務の法則はかかる媒介者の最も顯著なる一例であらう...
波多野精一 「時と永遠」
...私は間もなく社長の媒妁(ばいしゃく)で妻を迎えたのであった...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...貨幣は単に交換が行われる媒介物に過ぎない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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