...見好(みよ)げに過ぎて婀娜(あだ)めくばかり...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...いかにも体つきの嫋娜(しなやか)な婦(おんな)で...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...殊に際立って眼が婀娜(あだ)っぽい! ハハアこいつだな...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...また嬌娜の結婚を悦んだ...
田中貢太郎 「嬌娜」
...嬌娜は松娘の手から小児を取ってあやしながら言った...
田中貢太郎 「嬌娜」
...そして嬌娜は松娘に孔生の首を持ちあげさし...
田中貢太郎 「嬌娜」
...そこにゐた二十六七の婀娜つぽい妾ともつかずまた商売をした人ともつかない背の高い美しい女であつた...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...よく見れば町家(ちょうか)の出らしい婀娜(あだ)なところがあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...意外にも婀娜な女が自分を滿足させてくれた...
長塚節 「教師」
...脊中に阿鶴はと見れば浮世絵の式に蹴出した真っ赤な下着の間から婀娜(あだ)っぽく白い脛を突き出し...
久生十蘭 「魔都」
...並木の緋桜が婀娜(あだ)っぽい花を咲かす五十間道路のとっつきから仲之町の方へ五六軒...
久生十蘭 「魔都」
...胸の釦穴には色も婀娜(あだ)なる一輪の花さえしている...
久生十蘭 「魔都」
...しかも「よく見れば町家の出らしい婀娜な処がある」というんですが...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...妙に婀娜(あだ)つぽく心がときめいて来るのである...
吉井勇 「雑魚寝」
...寝巻姿の阿娜(あだ)なのに目をみはった...
吉川英治 「剣難女難」
...ふわりとそこへ立膝で坐った阿娜者(あだもの)...
吉川英治 「剣難女難」
...不思議な阿娜女(あだもの)は...
吉川英治 「剣難女難」
...沢山来る婀娜(あだ)っぽい花の中から...
吉川英治 「松のや露八」
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