...嫋娜(すらり)と中腰に立って...
泉鏡花 「縁結び」
...もの云う調子が婀娜(あだ)になる...
泉鏡花 「婦系図」
...婀娜(あだ)にもの優しい姿は...
泉鏡花 「怨霊借用」
...嬌娜(きょうだ)がなおすだろうと思って...
田中貢太郎 「嬌娜」
...どうも嬌娜に似ているので...
田中貢太郎 「嬌娜」
...嬌娜はしぜんと生きかえったが...
田中貢太郎 「嬌娜」
...またコレット・ストゥヴァンのように婀娜(あだ)っぽい弟子(でし)たちの揶揄(やゆ)のために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女の婀娜(あだ)っぽい素振り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...只婀娜な女だと思つて居た...
長塚節 「隣室の客」
...婀娜(あだ)な姿に変じて燃える眼で彼を内から外へ誘(いざな)ひ駆(か)りたてるのであつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...内部からはいと答える四十女らしい者の婀娜(あだ)めいた声が聞えて来...
西尾正 「陳情書」
...みんな妾が惡いのだから』婀娜(なまめ)かしい襦袢の袖が縺れて...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...あたしが……」婀娜(あだ)に見得を切って...
久生十蘭 「魔都」
...だから嬌艶も、婀娜も、又は内部の熱情も、心の内に静かに籠めてゐて、是を外部に現はさない所謂喜怒哀楽を色に現はさないのである...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...彼女の声が嚶々として嫋娜かに響くだけで私はまどろむでゐるかのやうであつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...男のオーバーの中へしっかりと抱き寄せられた美しい色白長身の芸者の婀娜姿だけは...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...旦那(だんなん)どんも一緒に……」口々にそう言う人垣を押しわけて四十恰好の婀娜(あだ)っぽい女房が入って来た...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...紛(まぎ)れもない今の阿娜者...
吉川英治 「剣難女難」
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