...婀娜(あだ)にもの優しい姿は...
泉鏡花 「怨霊借用」
...婀娜(あでやか)というか...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...人魚のような婀娜(あで)やかさだろうと思いました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...すると嬌娜は笑って言った...
田中貢太郎 「嬌娜」
...そして嬌娜は松娘に孔生の首を持ちあげさし...
田中貢太郎 「嬌娜」
...云うに云われない婀娜(あだ)っぽさを添えているのであるが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それには女が非常に婀娜つぽく...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...またコレット・ストゥヴァンのように婀娜(あだ)っぽい弟子(でし)たちの揶揄(やゆ)のために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そういうふうに婀娜(あだ)っぽい空想的なしかも聡明(そうめい)な――(彼自身と同じような)――娘を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...婀娜(あだ)な女の十分に仕組んだ秋波よりもなお強い魔力を有していて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...安閑紀に婀娜國あり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...よく見れば町家(ちょうか)の出らしい婀娜(あだ)なところがあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...車中の女――小豆色の頭巾をかぶつた其婀娜な女でなかつたならば...
長塚節 「教師」
...唇の婀娜(あだ)めかしさは滴るばかり...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...婀娜っぽい以上にすごい眼――こいつが男の胸に触れたら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...有名なる考証家中邦婀娜夢氏は『四百年後の東京』と題せる一書を著して非常の好評を博せり...
正岡子規 「四百年後の東京」
...ふわりとそこへ立膝で坐った阿娜者(あだもの)...
吉川英治 「剣難女難」
...酔うと以前の婀娜(あだ)な調子が出る...
吉川英治 「宮本武蔵」
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