...「お嬢さんがお見えになりました」公子の妹の嬌娜と姨(おば)の松姑(しょうこ)が伴れだって来た...
田中貢太郎 「嬌娜」
...しばらくして公子は嬌娜を伴れて来て孔生を見せた...
田中貢太郎 「嬌娜」
...嬌娜は松娘の手から小児を取ってあやしながら言った...
田中貢太郎 「嬌娜」
...様子の婀娜(あだ)っぽい点から...
谷崎潤一郎 「秘密」
...云うに云われない婀娜(あだ)っぽさを添えているのであるが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼女の婀娜(あだ)っぽい素振り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...感謝に満ちた婀娜(あだ)っぽい流し目を注いだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どこやらに婀娜(あだ)なところのある女房風の女でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...意外にも婀娜な女が自分を滿足させてくれた...
長塚節 「教師」
...長く明けた袖(そで)の後(うしろ)から紅絹(もみ)の裏が婀娜(あだ)な色を一筋(ひとすじ)なまめかす...
夏目漱石 「虞美人草」
...※娜っぽい微笑に変った...
原民喜 「顔の椿事」
...婀娜に身体をくねらせながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...胸の釦穴には色も婀娜(あだ)なる一輪の花さえしている...
久生十蘭 「魔都」
...婀娜たる羽根扇を擬して...
牧野信一 「ゾイラス」
...その時分に婀娜(あだ)な妓の可愛らしい朱唇から宛転たる鶯の声のようにほとばしり出て...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...しかも「よく見れば町家の出らしい婀娜な処がある」というんですが...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...寝巻姿の阿娜(あだ)なのに目をみはった...
吉川英治 「剣難女難」
...ふわりとそこへ立膝で坐った阿娜者(あだもの)...
吉川英治 「剣難女難」
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