...微醉(ほろよひ)の婀娜(あだ)なのが...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...脊の嫋娜(すらり)とした...
泉鏡花 「浮舟」
...」と婀娜(あだ)に唇の端を上げると...
泉鏡花 「女客」
...」と婀娜(あだ)な涙声になって...
泉鏡花 「婦系図」
...肌理(きめ)こまかな婀娜(あだ)もの――おまへの胸から好い香(にほひ)がする...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...小池が所々にあって無数の南京小桜(なんきんこざくら)が池を廻って※娜(じょうだ)として可憐(かれん)を極めている...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...ただ嬌娜のみは沈んでいた...
田中貢太郎 「嬌娜」
...嬌娜は足ずりして悲しんでとめどもなしに涙を流した...
田中貢太郎 「嬌娜」
...客間で一度話をしただけで少しも注意を向けてくれなかった婀娜(あだ)っぽい小娘に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さうしてもう帰らうと思つて見ると一段低い畑に婀娜な女が立つて居た...
長塚節 「隣室の客」
...婀娜(あだ)な姿に変じて燃える眼で彼を内から外へ誘(いざな)ひ駆(か)りたてるのであつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...狸は婀娜に笑って...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...婀娜っぽい以上にすごい眼――こいつが男の胸に触れたら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...婀娜たる羽根扇を擬して...
牧野信一 「ゾイラス」
...有名なる考証家中邦婀娜夢氏は『四百年後の東京』と題せる一書を著して非常の好評を博せり...
正岡子規 「四百年後の東京」
...娘の淋しい顔だちをひどく阿娜(あだ)に彩り...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...婀娜(あだ)な笑(え)くぼをたたえて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...酔うと以前の婀娜(あだ)な調子が出る...
吉川英治 「宮本武蔵」
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