...娘心はおびただしい群衆のぞよめきに軽く酔ったらしく頬のあたりを赤くしていた...
有島武郎 「星座」
...温なしい娘心はもう涙ぐまれる...
石川啄木 「天鵞絨」
...娘心(むすめごころ)は縁(えにし)の色(いろ)を...
泉鏡太郎 「一席話」
...そこは娘心の浅薄(あさはか)というようだ...
江戸川乱歩 「黒手組」
...「――娘心を捉えしは誰(た)そ――という存分にロマンチックな標題を掲げて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...怪異を待つ娘心四方(あたり)が暗くなると...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...娘心は不思議なものだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何か娘心では脊負ひ切れない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...が、娘心には、そんな恐ろしい企(たく)らみのある顏が映(うつ)りさうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金次郎いとしと思ふ娘心の勘違ひぢやないか」平次は斯う一應は止めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こればかりは私にもわかりませんが――」「娘心は謎(なぞ)だな」平次はそんな心得たことを言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘心の奧の奧、とき色の八重の帳(とばり)の中を、フト覗いたやうな氣がして、平次はその儘歸してやる外はなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘心を脅(おびや)かされたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...窓から不氣味なものが見えたり」娘心を脅(おび)やかすものは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘心を真っ暗にしてしまいました...
野村胡堂 「眠り人形」
...うら若き娘心を述べつづるやさしかる歌のたぐひか...
萩原朔太郎 「宿命」
...年ごろの娘心と母の恋愛との感情のもつれが描き出されているところが...
宮本百合子 「雨の昼」
...異国の旅の空で物を思う娘心の浮き上った言葉尻を掴まえて...
横光利一 「旅愁」
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