...其の娘分に續いて...
泉鏡花 「遺稿」
...娘分の顔へ提灯を上げた...
泉鏡花 「遺稿」
...その娘分に続いて...
泉鏡花 「遺稿」
...もとその小浜屋に芸妓(げいしゃ)の娘分が三人あった...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...娘分同様にして養って来たのでございます...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...侍女とも娘分ともつかない地位に置きました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...その得意先(とくいさき)の一軒(けん)で橋場(はしば)の妾宅(せふたく)にゐる御新造(ごしんぞ)がお糸(いと)の姿(すがた)を見て是非(ぜひ)娘分(むすめぶん)にして行末(ゆくすゑ)は立派(りつぱ)な芸者にしたてたいと云出(いひだ)した事からである...
永井荷風 「すみだ川」
...お前を贔屓(ひいき)にする」「有難う存じます」「お前は木津屋の娘分だと言うたな」「はい...
中里介山 「大菩薩峠」
...娘分のお梅をひきつれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の語るところによると「あの女」はある芸者屋の娘分として大事に取扱かわれる売子(うれっこ)であった...
夏目漱石 「行人」
...何とかいう芸者屋の娘分になって家(うち)のものから大事がられていた...
夏目漱石 「行人」
...いよいよ淡路守の娘分として...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...自分の娘分にして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...奉公人とも娘分ともなく養われている...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お夏といふ十九になるのを娘分にして貰ひ受け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘分にして育てたのです」「ところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此家の娘分のお駒さんとやらを殺す筈は無いぢやないか」「さう言へばさうですがね」「まア現場を見なきやわからないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お菊ちゃんは、浜中屋の娘分で、芝居町の笛吹きの立(たて)で、小杉長五郎という男を聟(むこ)に入れたことがあるが、二年も添わないうちに死に別れて後家(ごけ)になった...
吉川英治 「松のや露八」
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