...威勢のいい時には客の註文も鼻であしらひ...
太宰治 「右大臣実朝」
...「乞食が河へ飛び込みやがったんだ」威勢のいい弥次馬が...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...ぽんぽん威勢のいい言葉を残して速刻引っ越したらよさそうなものだが...
谷譲次 「踊る地平線」
...その威勢のいいのにみとれていた...
田山花袋 「田舎教師」
...もうひとりは威勢のいい若者で...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...そして何時にかわらぬ威勢のいい調子で...
徳田秋声 「あらくれ」
...世話人のような威勢のいいのが五六人で...
中里介山 「大菩薩峠」
...今のこの野郎の言草(いいぐさ)を聞いたか」威勢のいい兄(あに)いが片肌を脱いでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...異人館へ乗りこめ――酒料(さかて)はいくらでも取らせてやる」やがて威勢のいい駕籠の揺れっぷりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの威勢のいい歌を歌いますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...威勢のいい赤は依然として太十にじゃれついて居た...
長塚節 「太十と其犬」
...十人の威勢のいいのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その威勢のいい馬鹿野郎が聞きたかったんだ」ガラッ八は掌(てのひら)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...チンチンなんかよして威勢のいいところをやらなくちゃ駄目じゃないの」と...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...下で急に赤坊のいかにも威勢のいい声がしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...威勢のいい鳶もこの辺にはいないはずである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...威勢のいい獅子鼻なぞを持っている人は...
夢野久作 「鼻の表現」
...威勢のいいのが鮪(まぐろ)や桜鯛(さくらだい)をかついで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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