...それは実際タイチの女に見こまれたのに近い威力である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...戦車の威力であった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...それといま一つの重大な理由は違約金十万円という数字の威力である...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...『書生気質』が天下を騒がしたのはその芸術的効果よりも実は文学士の肩書の威力であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...これは矢張り心霊研究会の威力であったんだろうと思うのです...
海野十三 「あの世から便りをする話」
...その威力で賊を降服させようということになり...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...サチは威力で、道具に宿つておりサチを有する者が獲物が多いのである...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...仙台は所謂(いわゆる)文明開化の表面の威力でそれをおさえつけ...
太宰治 「惜別」
...當時に於いて已に三韓の未だ國家の形をなさゞる諸部落に對しては大なる威力であつたのに相違ない...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...多数の威力でデモを以て奪還を試みようとする勇気もない...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが漆(うるし)に似た暗闇の威力で...
夏目漱石 「行人」
...こっちも頭で行くんだ」「相手は誰だい」「金力や威力で...
夏目漱石 「二百十日」
...とおっしゃるのは」「その人達は機関銃の威力で慰霊祭をやめさせようというんですか...
久生十蘭 「だいこん」
...例によって皇帝の威力で撃退するほかはないと思い...
久生十蘭 「魔都」
...吉田代議士の威力で...
火野葦平 「花と龍」
...力強い威力でなければならぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「そりや此樣(こん)な不快を與へるのは自然の威力で...
三島霜川 「青い顏」
...兵火の残忍な威力である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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