...ガラスの向うには魚たちがそれぞれの姿体で...
梅崎春生 「凡人凡語」
...庭を逍遙する妻の綾羅(うすもの)を通した姿体に見惚れていたこともあり...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...出来レバ颯子ノ容貌姿体ヲコノヨウナ菩薩像ニ刻マセテ密カニ観音カ勢至ニ擬シ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...ソシテ颯子ノサマ/″\ナポーズノ容貌ト姿体ノ写真ヲ示シ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...帰省した頃は僕の裏田にまだ稲穂が色薄くその重い姿体を保つて居たが...
中村憲吉 「備後より」
...チャーミングな姿体と...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...星がラッパを吹いている突きさしたら血が吹きこぼれそうだ破れ靴のように捨てられた白いベンチの上に私はまるで淫売婦のような姿体で無数の星の冷たさを愛している朝になればあんな空の花(ほし)は消えてしまうじゃないか誰でもいゝ!思想も哲学もけいべつしてしまった白いベンチの女の上に臭い接吻でも浴びせてくれ一つの現実はしばし飢えを満たしてくれますからね...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...ずらりと並んだ寝台に眠っている病人たちの状(さま)ざまな姿体を...
北條民雄 「いのちの初夜」
...写真の姿体やなどから判断して...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...大胆にも悠々と落着き払つて三態の悪魔の姿体を示したので地上より遥かに見あげる者の眼には...
牧野信一 「痴酔記」
...微妙な震度に応じて彼の姿体は...
牧野信一 「素書」
...あの見苦しい姿体と顔貌の所有者である以上は到底心からの満足を得てゐる者ではなからう...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...『その姿体に欠点がなく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この頃妻の姿体が俄かに艶(なまめ)かしさを増して来たように思っていたが...
水上滝太郎 「果樹」
...自由な姿体を持った裸の群れを...
蘭郁二郎 「足の裏」
...曾(か)つて恋人と呼んだ彼女の姿体(すがた)をハッキリと思い出すことが出来る...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...あのネネの姿体(したい)が様々なかたちで浮(うか)び出(いで)...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...焼きつくような印象的な姿体は...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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