...黎明来ると共に暗黒の悪者どもは忽(たちま)ち姿を消す...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...田川勇が今にも姿を消すだろうという噂をたてていたが...
海野十三 「千早館の迷路」
...船から姿を消すはずはないのだ...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...姿を消すと言うからね」それだけの話だろうと...
高見順 「いやな感じ」
...黙って姿を消すなんて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...悠々とまた濃霧と暗夜のうちに姿を消す...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...白い犬はその芒の中に姿を消すことがあった...
田中貢太郎 「岐阜提燈」
...いつでも一遍すうつと姿を消すのであつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...その代り子供はもう一度姿を消すぞツと言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこで先づ姿を消すは過去であるが...
波多野精一 「時と永遠」
...純粹なる現在のみ殘り將來も過去も姿を消すであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...わたしは姿を消すと...
火野葦平 「人魚」
...家の中へ姿を消す前に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...左手へ田をあがって姿を消す)段六 (呆けた顔をして瀧三とお咲の顔を見くらべて)瀧三...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...15=川端の寺のある処深編笠の侍は其処の土塀を飛び越えて姿を消す...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...いつも参右衛門は家の中から姿を消す...
横光利一 「夜の靴」
...ところが、それさへも、姿を消す事が、じつに、頻繁で弱る...
吉川英治 「折々の記」
...――たとえ路傍の人間であろうと、危急を救われた礼も述べずに、姿を消すが、作法か、武士か」「――面目次第もございませぬ」屈み込んで、がばと、顔を伏せた...
吉川英治 「無宿人国記」
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