...君の目に映る外界の姿は突然全く表情を失ってしまって...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...その人は二六時ちゅう彼女の家庭の噂の中に姿を現わし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...糸車を回している袖(そで)なし羽織を着た老媼(ろうおう)の姿である...
寺田寅彦 「糸車」
...降りて来るお庄の姿を見あげて言った...
徳田秋声 「足迹」
...その姿体は調和のとれた豊満さをそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...怒っているか? 恋しがっていたか? 悄然としているこの姿を見せてやろう...
直木三十五 「南国太平記」
...ついに自分の叫びかけている人の姿が...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分にはただ背中を折って重なり合っているような憐(あわ)れな姿勢だけがありありと眼に映った...
夏目漱石 「行人」
...妙に打ち萎(しを)れた姿が物の哀れを覺えさせます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...永代(えいだい)よりの汽船(きせん)に乘込(のりこ)みの歸國(きこく)姿(すがた)...
樋口一葉 「われから」
...「わたくし此処(ここ)でほんの小さいかげろうの姿までが...
室生犀星 「花桐」
...そしてかれらは自然に両方のもたれ気味な姿勢が...
室生犀星 「みずうみ」
...その絵姿(えすがた)をひと目でも見れば...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...仁藤昂軒の姿は見あたらなかった...
山本周五郎 「ひとごろし」
...風は無かったようだけど星がギラギラしていてね……その横路地に白い舞踏服姿の妾が...
夢野久作 「支那米の袋」
...逃げて行くうしろ姿を認めましたから急に呼び止めまして...
夢野久作 「暗黒公使」
...新緑の色に包まれる山の姿の美しいこと...
吉江喬松 「山岳美觀」
...被衣姿(かずきすがた)や徒歩(かち)...
吉川英治 「新書太閤記」
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