...小さく十王を始め眷属(けんぞく)たちの姿を描いて...
芥川龍之介 「地獄変」
...色々の姿勢を自分で致しまして写しとり...
上村松園 「想い出」
...あやしいものの姿をみとめたら...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...危うき姿勢に釣合(つりあい)をとりながら...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...夜を選んで孤獨で傷ついた野犬のやうに彼は姿を見せはしない...
千家元麿 「自分は見た」
...正義の白っぽい洋服を着た姿はすぐ見えてきた...
田中貢太郎 「白っぽい洋服」
...一郎の笹にでも掴っているらしい小さな姿がみえた...
田中英光 「箱根の山」
...さうして巡査(じゆんさ)の後姿(うしろすがた)が垣根(かきね)を出(で)た時(とき)竊(ひそか)に泣(な)いた...
長塚節 「土」
...面上に分布している雪の姿を全部見ることは到底出来る相談ではない...
中谷宇吉郎 「雪は資源である」
...何時(いつ)の間にやら囁(ささ)やき合う姿勢になります...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...その姿はなかなかよく描かれていますから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...玄関前に陶製の大きな狸が徳利を提げた立姿で客待ち顔...
山本笑月 「明治世相百話」
...怪しい夢の今朝醒(さ)めて、日が出て月は沈んでも、鳥が木の間(ま)に歌うても、まだ眼に残る幻影(まぼろし)は、白い御髪(おぐし)に白い肌、月の御顔(おんかお)雲の眉(まゆ)、世にも気高い御姿(おんすがた)、乞食の王の御姿...
夢野久作 「白髪小僧」
...さっぱりと身姿(みなり)を改めて押しも押されもせぬ公家侍の旅姿となり...
夢野久作 「名娼満月」
...またその人の後ろ姿を目に見てもいた...
吉川英治 「私本太平記」
...燕青が小粋な若党姿であるほかは三名ともみな歴乎(れっき)な非役の武家か官人といった風な身なりなので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼は、面上一杯な憤懣(ふんまん)を、紛(まぎ)らわす気か、鎮(しず)めるつもりで、廊へ出たり、欄(らん)へ立ったりしていたが、次第にその姿は、檻(おり)の中(なか)をめぐる猛獣にも似て来て、呻(うめ)いたり、首をあげたり、ぐるぐる廻ったり、傍目(はため)にはまるでおかしいような狂態を現わして来た...
吉川英治 「源頼朝」
...早くのびた樹の姿は...
和辻哲郎 「京の四季」
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