...雪をいただく岩手山名さへ優しき姫神の山の間を流れゆく千古の水の北上に心を洗ひ……と此處まで歌つたときは...
石川啄木 「雲は天才である」
...遠く岩手、姫神、南昌(なんしやう)、早池峰(はやちね)の四峯を繞らして、近くは、月に名のある鑢山(たたらやま)、黄牛(あめうし)の背に似た岩山、杉の木立の色鮮かな愛宕山を控へ、河鹿鳴くなる中津川の浅瀬に跨(またが)り、水音緩(ゆる)き北上の流に臨み、貞任(さだたう)の昔忍ばるる夕顔瀬橋、青銅の擬宝珠の古色滴(したた)る許りなる上(かみ)中(なか)の二橋、杉土堤(すぎどて)の夕暮紅の如き明治橋の眺めもよく、若しそれ市の中央に巍然(ぎぜん)として立つ不来方城に登つて瞰下(みおろ)せば、高き低き茅葺(ちがや)柾葺(まさがや)の屋根々々が、茂れる樹々の葉蔭に立ち並んで見える此盛岡は、実に誰が見ても美しい日本の都会の一つには洩れぬ...
石川啄木 「葬列」
...名も姿も優しき姫神山に挾まれて...
石川啄木 「鳥影」
...築山の眞上に姿優しい姫神山が浮んで空には斷れ/″\の白雲が流れた...
石川啄木 「鳥影」
...姫神山が金字塔(ピラミット)の樣に見える...
石川啄木 「鳥影」
...この橋に立てば、川上に姫神山、川下は岩手山、月は東の山にのぼり、日は西の峰に落つる...
石川啄木 「鳥影」
...勢い霊玉の奇特(きどく)や伏姫神(ふせひめがみ)の神助がやたらと出るので...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...小脇に引っ抱えてズルんかズルんか引き摺って来て南弥六(なみろく)に邪魔をされ折角誘拐して来た浜路を伏姫神霊に取り返される...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...美しい竜宮の姫神の常住を説くものが稀(まれ)でない...
柳田国男 「海上の道」
...この島の神様赤水(あかみず)明神は姫神でした...
柳田國男 「日本の伝説」
...一つ目潟の姫神に頼まれて...
柳田國男 「日本の伝説」
...この姫神の社もある程の池だから...
柳田國男 「日本の伝説」
...もと姫神様のお教えであったといって...
柳田國男 「日本の伝説」
...機を織る姫神を清水のかたわらにおいて拝んだのも...
柳田國男 「日本の伝説」
...姫神山という美しい孤山が見えます...
柳田國男 「日本の伝説」
...或はその反対に岩手山は姫神をにくんで...
柳田國男 「日本の伝説」
...とにかくにこの二人の姫神は姉妹で...
柳田國男 「日本の伝説」
...子安姫神の美しく貴いもとのお力がなかったら...
柳田國男 「日本の伝説」
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