...昔は信州の姥捨山(うばすてやま)に老人を捨てに行ったそうであるが...
大隈重信 「青年の元気で奮闘する我輩の一日」
...姥捨山のみねの松風...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...もういちど、こんな醜態を繰りかえしたら、それこそは、もう姥捨山だ...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...粗忽の者は姥捨山の派生伝説位に考えているようであるが...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...寺を正抒しては 秋風が稲田の階を登りくる姥捨山の長楽寺かな となるのであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...姥捨山は姥捨の伝説をもつ月の名所であるから坊さん得意になつて縁起か何かまくし立てようとするのを聞きもあえず一喝を食はせた形である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...暗き灯を頼りて書けば蓼科も姥捨山の心地こそすれ山の中の電灯の火が恐ろしく暗い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...この蓼科も今の世の姥捨山で年老いた自分はここに捨てられてゐるのだといふ気がして来た...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それなれば今度は姥捨山見たような処へ捨てるとしてはどうであろうか...
正岡子規 「死後」
...姥捨山の眞理今でも信州に姥捨山という所がある...
山浦貫一 「老人退場説」
...あのまま姥捨山(うばすてやま)のようなところに置き去りを食ったと知ったら...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索