...姥(ばあ)さんは火のやうに憤(おこ)つて...
薄田泣菫 「茶話」
...その頃近所に姥(ばあ)さんが居て...
薄田泣菫 「茶話」
...七『深山姥(みやまおうな)の使(つか)ひ姫(ひめ)...
薄田淳介 「白羊宮」
...姥(ばば)は台湾の土にならん為...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「すこし残しといてくれんとならんぞ――健(まめ)な姥(ばあ)じゃないか...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...他日功成り名遂げて小生も浪さんも白髪(しらが)の爺姥(じじばば)になる時は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...西洋画写生の法を浮世絵の人物に施してよく成功せる点はむしろ北斎の上に出づといふも過賞にあらず(浅草観音堂内奉納の絵額に一ツ家の姥(おうな)の図あり)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...草津の姥(うば)ヶ餅(もち)の別室で...
中里介山 「大菩薩峠」
...その先祖犬山姥(やまうば)を殺し自分耳にその血を塗って後日の証としたのが今に遺(のこ)ったと言う...
南方熊楠 「十二支考」
...山奥では姥谷(うばだに)だの行者洞(ぎょうじゃどう)等の名に伝わっているが...
柳田國男 「地名の研究」
...これは竹の筒に酒を入れて、岸の木の枝に掛けて供えると、まもなく全快したということですから、姥神も、もとはやはり子供をまもって下さる神であったのです...
柳田國男 「日本の伝説」
...わずかな間に方々の御姥子様が...
柳田國男 「日本の伝説」
...箱根の姥子も古い伝説は人が忘れていますが...
柳田國男 「日本の伝説」
...小さな子を連れた姥神(うばがみ)であったということなども...
柳田國男 「日本の伝説」
...また山姥が子を育てるという話も...
柳田國男 「日本の伝説」
...山姥が三合ほどの徳利(とっくり)を携えて...
柳田国男 「山の人生」
...「道成寺」「山姥」を始め...
山本笑月 「明治世相百話」
...◇只圓翁の「山姥」と「景清」が絶品であった事は今でも故老の語艸(かたりぐさ)に残っている...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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