...「お隣りの姥樣からのお使ひで御座いました...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...姥鷺(うばさぎ)はさしぐむ水沼(みぬま)...
薄田淳介 「白羊宮」
...ちょうど山姥(やまうば)がもう少しで上がるところで...
徳田秋声 「縮図」
...西洋画写生の法を浮世絵の人物に施してよく成功せる点はむしろ北斎の上に出づといふも過賞にあらず(浅草観音堂内奉納の絵額に一ツ家の姥(おうな)の図あり)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...江戸の名所に数えられた鏡(かがみ)ヶ池(いけ)や姥(うば)ヶ池(いけ)は今更尋(たずね)る由(よし)もない...
永井荷風 「日和下駄」
...僕が昔し姥子(うばこ)の温泉に行って...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...此はその再出演の姥桜時代を詠んだものと見える...
正岡容 「大正東京錦絵」
...門脇の姥(うば)にも用というを知らぬ人でもなし...
南方熊楠 「十二支考」
...城主對面する時姥其形を現はすに老婆也と云ひ傳ふ...
南方熊楠 「人柱の話」
...姥(うば)が淵(ふち)という池が小さくなって残っていて...
柳田國男 「日本の伝説」
...前から姥の神の後には児の神のあることを...
柳田國男 「日本の伝説」
...その為に山姥山姫のいい伝えはなお永く残るのであります...
柳田國男 「日本の伝説」
...山姥の苧つくねという物を拾うことがたまにある...
柳田國男 「日本の伝説」
...以前はどこの国の山にも山姥がいたらしいのですが...
柳田國男 「日本の伝説」
...山姥はなるほど多くの神童の母であり...
柳田国男 「山の人生」
...暮の市日(いちび)に限って山姥が買物に出るという話があった...
柳田国男 「山の人生」
...「嫗山姥」の八重桐または「弥作の鎌腹」など変り物が得意...
山本笑月 「明治世相百話」
...そこいらにも見え透いておりますようで……そこで姥桜の...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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