...私は顔も洗わずに天文学に委しい教授の処に駈けつけた...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...夫れをローウェルが前に研究して画いたものと比べて見た処先生の方が余程委しい処迄出来て居たので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それ等の荒し手に就いてのもつと委しい私達の話をまだ続けるのを待つ間に...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...委しいことは途々(みちみち)申上げますが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...――委しい事は後で話す」「ヨシ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...梨の木の幹のうえで大きいのと小さいのとの二種類の蟻によってはなはだ頑強にたたかわれた合戦の委しい叙述をしたあとで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...委しい事なんかあたしが何を知っているのよ」「あははは」この連中に取り巻かれるのは不愉快だとは思いながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...きっとそなたに委しい話をして聞かすことが出来るだろう...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...そんなこと委しいに書いてありましてん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...園子との関係は委しいに規定してあるが...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...あんた知っていませんか」「さあ、それも、わたしどこや、よう知りまへんけど」と、小頸(こくび)を傾けるようにして、「何でも三条とか、油の小路とか聴いたように思うけど、委しいことは、よう知りまへん」と、真実知っていなそうである...
近松秋江 「狂乱」
...もっと委しいことを...
近松秋江 「狂乱」
...委しいわけを知らぬおかみは...
近松秋江 「狂乱」
...委しいわけは知らんが...
近松秋江 「狂乱」
...もっと委しいことをあれこれと訊ねてみた...
近松秋江 「狂乱」
...自分ももうその時分の委しいことは大方忘れているが...
近松秋江 「霜凍る宵」
...そこで農事に委しい人を頼まうといふことになつて相馬(さうま)藩から二宮(みや)金(きん)二郎(らう)(尊徳(そんとく)翁の子(し)...
塚原蓼洲 「兵馬倥偬の人」
...三日の内に委しい手紙を出してなるべくは此方(こっち)にも両親に立会ってもらいたい」主人「それがいいさ...
村井弦斎 「食道楽」
便利!手書き漢字入力検索