...玉堂鉄翁は姑(しばら)く問はず...
芥川龍之介 「僻見」
...舅と姑は十娘を見ると喜んだ...
田中貢太郎 「青蛙神」
...「私は、朝の御飯のお給事をし、晩にはおやすみになるのを伺います、姑に仕えるとは、どんなことなのです、あなたがいけないとおっしゃるのは、傭人の給金を惜しんで、自分で働くことができないばかりじゃありませんか」母親は黙ってしまったが、嫁に言いこめられたのを慚(は)じて泣きだした...
田中貢太郎 「青蛙神」
...二匹の中年狐は姑と實家の母親のつもりであらう...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...」「どうしてって、家の遠いのも厭だったし、姑という人が、物がたくさんあり余る癖に吝(けち)くさくて、三年いても前垂一つ私の物と言って拵えてくれたことせえなかった...
徳田秋声 「足迹」
...女中といつた大姑小姑(おおしうとこじうと)がゐないのは...
徳田秋声 「のらもの」
...菜穂子はいくら引き留めてもどうしてもすぐ帰ると云う姑を見送りながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...いと古き代の人はその頃新しく輸入したる語を用いたるものにてこの姑息論者が当時に生れ居らばそれをも排斥致し候いけん...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...○梅干あえを衣にして中へ栗、慈姑(くわい)、蓮根その他種々の物を入れてよし...
村井弦斎 「食道楽」
...藐姑射(はこや)の刀自(とじ)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姑夫女(こふぢよ)ではある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...姑(しばら)く妄(みだり)に命名した所に過ぎない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...姑のすぎ女と自分の食事をすませて...
山本周五郎 「日本婦道記」
...しかも良人や姑に気づかれたくないために...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そのあいだに姑のお常が死に...
山本周五郎 「藪落し」
...寧(むし)ろ姑の方でニヤニヤ笑いながら...
夢野久作 「鼻の表現」
...舅姑たちが済むと...
吉川英治 「新書太閤記」
...優柔で姑息...
吉川英治 「平の将門」
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