...嫁と姑小姑と云ふ悪い概念を持つた関係にある...
伊藤野枝 「惑ひ」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...姑息な仕事のできぬことはなかったと思うのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...とうとう初めのような嫁と姑の仲になり...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...―――じたいさう云ふ策略にかけては姑のおりんと好い取組だと云はれた彼女が...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...ただしまた慈姑仲間(くわいなかま)が親許か...
中里介山 「大菩薩峠」
...○因循姑息(いんじゆんこそく)ノ意ヲ以テ考フレバ...
福沢諭吉訳 「アメリカ独立宣言」
...此辺は枝葉の議論として姑(しばら)く擱(お)き...
福沢諭吉 「女大学評論」
...若(も)しヒョッと先に姑(しゅうとめ)でもある所(とこ)へ往(いく)んで御覧...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「親方あれは」慈姑(くわい)の泥を洗っていた手をやめて次郎吉は訊ねた...
正岡容 「小説 圓朝」
...濡れた慈姑(くわい)を掴んだまま...
正岡容 「小説 圓朝」
...子姑(しばら)くこれを黙聴せよ...
正岡子規 「古池の句の弁」
...このさいにおける論の当否は姑(しばら)く舎(お)く...
正岡子規 「墨汁一滴」
...書上げに困んだ所え、津田三郎氏(海軍大佐、日露戰爭前に伯林で客死す)が來り、ダカラ學者は世間に通ぜぬ、是は新婚の夜、「シルシ」の血を拭ふた紙を入れおき、翌日、父母舅姑が、蓋を取て檢視する物だと教えられたので、ンナール程とへこたれ、それから又、例の東西の諸例を引合せて、出來るだけ長文を認め、大分お禮を受た...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...棘の同じさまなるは姑く置かむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...姑は哀しいほど浮き立って...
矢田津世子 「茶粥の記」
...「今日はご内意をうかがいに来たのだが……」姑とのあいだに挨拶が済むと...
山本周五郎 「日本婦道記」
...姑から随分大切にされたでのう...
横光利一 「夜の靴」
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