...因循姑息(いんじゆんこそく)の術中に民衆を愚弄したる過去の罪過を以て当局に責むるが如きは...
石川啄木 「渋民村より」
...「お嬢さんがお見えになりました」公子の妹の嬌娜と姨(おば)の松姑(しょうこ)が伴れだって来た...
田中貢太郎 「嬌娜」
...姑との折合も悪かつたに違ひないけれども...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...切り髪の姑(しゅうとめ)や大きい方の子供などもいた...
徳田秋声 「足迹」
...すやすや眠る姑の顔を見ていますと...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...姑く其の系統論に依らずして...
内藤湖南 「北派の書論」
...今姑ラク支那ヲ以テ歐洲大陸ト比シ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...慈姑(くわゐ)の取手に山羊髯(やぎひげ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつまでも姑(しゅうとめ)が意地わるく生きていると悪口(あっこう)しあうのを...
長谷川時雨 「西川小りん」
...○因循姑息(いんじゆんこそく)ノ意ヲ以テ考フレバ...
福沢諭吉訳 「アメリカ独立宣言」
...一夫(それ)女子(にょし)は成長して他人の家へ行き舅(しゅうと)姑(しゅうとめ)に仕(つか)ふるものなれば...
福沢諭吉 「女大学評論」
...我輩は姑(しばら)く記者の言うがまゝに任せて...
福沢諭吉 「女大学評論」
...姑(しば)らく女志士として語らしめよ...
福田英子 「妾の半生涯」
...姑らく和漢三才圖會に従ふと...
南方熊楠 「人柱の話」
...又藐姑射(はこや)山人と云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...清子は姑を守って学校に奉職することに決めていた...
矢田津世子 「茶粥の記」
...姑を迎えに湯殿のほうへ降りて行った...
矢田津世子 「茶粥の記」
...僕等は別荘地に成つて居る対岸の山の手を望んで架せられたツウルの大石橋(せきけう)が水に落した倒影を眺めた丈(だけ)でも姑(しばら)くは目を転ずる事が出来なかつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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