...文化竈(ぶんかかまど)を据えた台所さえ舅や姑の居間よりも遥(はる)かに重吉には親しかった...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...此余(このよ)の豊境(はうきやう)は姑(しばらく)略(りやく)す...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...少しく竜燈を解(げす)べき説なれば姑(しばら)くしるして好事家(かうずか)の茶話(ちやわ)に供(きよう)す...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...小姑の意地の悪い婚家から...
田中英光 「さようなら」
...湖山は維新の際国事に奔走した功により権弁事の職に挙げられたが姑くにして致仕し...
永井荷風 「上野」
...戯詠二淡婆姑一所管多植此民間多種是耶非 穀外常偸田土肥 所レ見眼前含レ露秀 安知身後作レ煙飛 余レ茎長植吟翁杖 編レ葉時懸羽客衣 租税頗憑二婆子力一休レ言此物不レ充レ饑戯詠と称しながら...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...少し耳の遠い姑(しうとめ)が言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一切万事舅姑の言うがまゝに従う可しと言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...女は我親の家をば継がず舅姑の跡を継ぐ故云々と...
福沢諭吉 「女大学評論」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...婦人の上は姑(しばら)く措(お)く...
正岡子規 「病牀六尺」
...陀夷曰く姑の過ちでない...
南方熊楠 「十二支考」
...それは姑息である...
宮本百合子 「こういう月評が欲しい」
...あそこにも姑があるから...
森鴎外 「半日」
...常は口の重い姑だけに...
矢田津世子 「茶粥の記」
...仲人の助役の家で初めて清子を見かけたときの姑はニコニコした顔で...
矢田津世子 「茶粥の記」
...間尺にあわねえすてえ」茶を注いでやりながら姑はつぶつぶの光った眼で西尾を見あげて笑った...
矢田津世子 「茶粥の記」
...姑息(こそく)な意地のわるい虐(いじ)め方のみをして...
吉川英治 「源頼朝」
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