...阿姐が乳(ち)もて育てあげ...
巌谷小波 「こがね丸」
...おとなしくしてお姐ちやんと遊んで入らつしやいよ...
鈴木三重吉 「桑の実」
...姐御の金やダイヤの指輪だけでも大変な銭嵩(ぜにかさ)だよ...
富田常雄 「刺青」
...だから若し昔風の婆さんや姐さん...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...お靜さん――おつと姐御(あねご)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...叶屋の姐(ねえ)さんの客扱ひを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あたしに?……」「姐さん...
火野葦平 「花と龍」
...姐御分(あねごぶん)として通るようになっていたそうですから...
火野葦平 「花と龍」
...「姐さん、おはいんなさいな...
平出修 「瘢痕」
...「姐さん待った」大手をひろがって駕の前へと立ちはだかっていた...
正岡容 「寄席」
...二一お初は、湯呑に素湯(さゆ)をついで、うまそうに飲んだが、気がついたように、「おい、吉、一たい、てめえ、何をしていたんだねえ? 親分が、折角いらしったというのに、空ッ茶を上げて置くなんて――なんにも無くとも、一くち、差し上げなけりゃあ――」「おッと、姐御、御馳走にはいつでもなれる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「へへへ、こうして、姐御と、飲(や)っていると、何か、こう小意気な咽喉(のど)でもころがしたくなって来るなあ」「どうぞ、ひとつお聴かせよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お葉さん姐さんのいはゝる事...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...「田原さんと蟒さん姐さんはどないしやはつたのやろ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...いつも姐さんに抱かれてたあの子供が...
山中貞雄 「森の石松」
...「――姐さんにも...
山本周五郎 「風流太平記」
...うちの姐さんにもよくして下さるし...
山本周五郎 「風流太平記」
...「お蔦姐(ねえ)さん」「あい」「駕じゃあどうです...
吉川英治 「松のや露八」
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