...その始末をつけるのが除糞人(じょふんにん)と呼ばれる人々である...
芥川龍之介 「尼提」
...心配なくおッ母さんが来て始末をつけると言ったじゃアないか?」「だから...
岩野泡鳴 「耽溺」
...アジア艦隊の始末をつけることが出来たのであった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...自分で始末をつける積りで...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...さつさと自分の方でその始末をつける事にきめてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...これから後(あと)の始末をつける段となるのでありますが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...お島はそれの始末をつけるために...
徳田秋声 「あらくれ」
...万事の始末をつけるのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...先生の気にいるように始末をつけるんだが――そんな瑣末(さまつ)な事はとにかく...
夏目漱石 「三四郎」
...「いまに巡査が始末をつけるにきまっているから...
夏目漱石 「三四郎」
...肥(ふと)った御神さんの始末をつけるが...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...歯答えがあるだけでどうしても始末をつける事が出来ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それらの始末をつけるだけでも大仕事なのに...
久生十蘭 「ノア」
...なんとか始末をつけることにして...
水野葉舟 「帰途」
...東京に月に二度ずつ出て居るうちに出来た下らない引っ張りの女の始末をつけるために借りた事を云って仕舞った...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...井田親子のことはやがて始末をつける...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...八月末までには始末をつけると云った...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...主殿(とのも)の消息は知らないか」「主殿に会ってどうする気だい」「今生のお詫びを申して……身の始末をつけるつもりだ」「今生の? ……あははは...
吉川英治 「大岡越前」
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