...書き始める事にも倦(う)みさうである...
芥川龍之介 「点心」
...――一代の学者だったベン・ジョンソンさえ彼の足の親指の上に羅馬(ローマ)とカルセエジとの軍勢の戦いを始めるのを眺めたほど神経的疲労に陥っていた...
芥川竜之介 「歯車」
...文献を集め始める人もある...
石川欣一 「可愛い山」
...小さな活字を並べて新しい行を作り始める...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...淘汰が止めば其時まで淘汰の標準であつた点が直に退化し始めるのは...
丘浅次郎 「人類の将来」
...いちばん延び過ぎた所から始めるという植物の発育を本位に置いた考案もあった...
寺田寅彦 「芝刈り」
...クリストフが話を始める時にも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...名を売るために始める企業家もないではない模様である...
永井隆 「この子を残して」
...何ともいえないいやな手つきをして銭勘定を始めるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...左千夫君と話を始めるとこれも長くなつて果てしがない...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...必ずこの蹴鞠から始める...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...バーカ団長が舞台に上がり、釈明を始めると、つぶやきが漏れた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...細君がそんな話を始めると...
牧野信一 「籔のほとり」
...貧婦帰ってまず布を度(さ)し始めると...
南方熊楠 「十二支考」
...これを始めるといつしか我々は世間普通の仕事から手を引きたくなる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...糸満(いとまん)人が九州の荒磯(あらいそ)に出没し始めると...
柳田国男 「海上の道」
...新しい生活を始めることであったが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...この店を始める費用まで作ってくれたので御座いますよ」「……吾輩……何をか云わんやだ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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