...「けれども始めからそう思っていたのよ...
芥川龍之介 「春」
...始めのうちは声が小さかったがだんだん大きくなって数もふえて来た...
有島武郎 「或る女」
...始めから目當が甚だ不慥であつたのだ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...それは湯がしつくひの壁を伝つて一面に落ち始めたのであつた...
田山録弥 「浴室」
...昨三六年頃から科学的精神は次第に時局的な問題とされ始めたが...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...明治の始めごろの話だぜ...
夏目漱石 「僕の昔」
...誰が始め出すのか知らないが...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...その病苦を忘れるために阿片(あへん)を喫(の)み始め...
野村胡堂 「楽聖物語」
...下から上へと見廻り始めたことは言うまでもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...足利時代に於て始めて顯著なるものである...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...多分始めっから取り枠の中に乾板がなかったのであろう...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...廃屋から撃ち出す弾丸は、始めのうちは、勢い当るべからざるていに見えたが、そのうち追々間遠になり、やがてばったり聞こえぬようになってしまった...
久生十蘭 「魔都」
...それをど忘れするなんて、残酷だ」ペイシャンスが少し涙を流し、また、もみ手を始めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...あなたあの写真と競争をお始めなすってから...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「最終の午後」
...始めにこの遺言書をあけて見た人たちは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...奇妙な舞踊(おどり)を始めた...
夢野久作 「白髪小僧」
...一方、伊丹城を始め、花隈(はなくま)や尼ヶ崎の支城を捨てて諸所へ逃げかくれた男らしからぬ男どもは、当然、見つかり次第討ち取られた...
吉川英治 「新書太閤記」
...おぼろな理想を抱き始めた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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