...御姉様(おあねえさま)の御姫様は...
芥川龍之介 「犬と笛」
...それが人の来た容子(ようす)に驚いて、急いでこちらを御覧になりましたが、御姉様(おあねえさま)の御顔を一目見たと思うと、「御姉様...
芥川龍之介 「犬と笛」
...『姉様(ねえさん)、姉様...
石川啄木 「鳥影」
...それからお姉様の枕頭にはレモナーデのコップがあったのです...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...ぼくお姉様のヴァイオリンを貰(もら)おうや...
竹久夢二 「街の子」
...そなたの姉様孝行はけっこうなことにちがいないが自分のひとりがてんから筋道の通らぬ義理をたててわたしにつれないしうちをしては姉さんの本意にもそむくことになろう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...一太刀は――お姉様...
直木三十五 「南国太平記」
...そしてひとの歯の数をあててみるなぞといひだし子供がよくするやうに姉様の背中に顔をかくしてながいこと考へてたが「親しらずをのけて二十八本ありましよがなも」といふ...
中勘助 「銀の匙」
...姉様が支度のすんだ綺麗ななりであかりを返しに私の部屋へ小走りにゆかれるのがみえた...
中勘助 「銀の匙」
...お母様や伯父様やお姉様の志を継いで...
野村胡堂 「古城の真昼」
...姉様人形のように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...口紅に毒を入れて詩子(ふみこ)姉様を殺そうとしたのは...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...その仕掛を拵(こしら)えるのにお姉様も手伝って下すったワ」「どうも驚いたね」良一もこの小さい妹の智恵と働きには...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...手拭の姉様かぶり...
林芙美子 「新版 放浪記」
...手拭を姉様冠(あねさまかぶ)りにして襷掛(たすきが)けで能(よ)くクレクレ働く人だった...
二葉亭四迷 「平凡」
...何しろ、こういう話、スエ子の話、皆、百合子様、お姉様なのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...姉様(ねえさま)の濃紅姫が呼んでも出て来ませんでした...
夢野久作 「白髪小僧」
...妾は兄様を殺し……姉様を殺しました...
夢野久作 「白髪小僧」
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