...姉娘が卒業して、毎朝妹一人で通学するやうになつて二ヶ月ばかりたつと、毎日学校の往復共、後をつけて来る若い男のある事に妹娘は直ぐ気がつきました...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...彼女は一家の暇のある姉娘のように...
海野十三 「宇宙尖兵」
...」N君は、がばと起きて、「万事、姉娘式で行かう...
太宰治 「津軽」
...仕方ありませんわ」と姉娘が笑い出しました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...……ただ地所が少しあるというだけですわ……」と姉娘のジーナは穏やかに...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...姉娘は新調の洋服を着てゐた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...姉娘の着物の不便を救ふために...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...清岡の家には既に或(ある)医学博士に嫁(か)した姉娘もあるので...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...姉娘は夜になるとパウリスタに連れてつてアイスクリームを食べさせてくれた...
中原中也 「引越し」
...念のため三人の娘に順々に逢つて見ると、元氣の良いのは中のお勢だけで、姉娘のお里は、「死にたい、死にたい」などと、感傷にひたりきつて、繼母のお酉(とり)と下女のお今を手古(てこ)ずらせ、末娘のお露は、打ち續く怪奇な事件と、それに伴(ともな)ふ人の出入りに脅(おび)えて、たゞおど/\するばかりです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あの姉娘のお豐といふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何んだえ?」「姉娘のお豐が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遂には姉娘と私だけで...
萩原朔太郎 「夏帽子」
...入口の方の家が姉娘の家作...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...Z伯爵が哀れな姉娘を城へ連れて帰ったという噂が立ったが...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...井上の家つきの細君は両親を失って祖父母に育てられた姉娘の方であったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...十七に成る容色(きりやう)の好い姉娘(あねむすめ)を是非(ぜひ)道珍和上(どうちんわじやう)の奥方(おくがた)に差上(さしあ)げ度(た)いと言出(いひだ)した...
與謝野寛 「蓬生」
...その姉娘の名であった...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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