...姉娘程の気持もなく腹もなく...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...恐ろしいわねエ」と云ったのは姉娘のみどりだった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...第二矢は姉娘を斃した...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...大阪では「お嬢さん」のことを「糸(いと)さん」あるいは「とうさん」といい姉娘に対して妹娘を「小糸(こいと)さん」あるいは「こいさん」などと呼び分けること現在もしかり...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...椅子(いす)の上にあった外套(がいとう)がジョンドレットの姉娘の目に止まった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」それは姉娘の声だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鍵は姉娘のお里が持つてゐるだけといふから變ぢやないか」「フーム」「大騷ぎになつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人の金兵衞に告げ口して追ひ出させてしまつた」「――」「姉娘のお里が年頃になると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おなじ難渋(なんじゅう)をしていた姉娘が一日手伝いに来て見ていて...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...姉娘のお梅というのが叔父の娘の花世の友達で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...同じ日の同じ刻に江戸と長崎で姉娘と妹娘が唐人(あちゃ)めらの手にかかって殺(あや)められるなンて...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...どうも姉娘のアレクサンドラ・ステパーノヴナには信用が置けない――この考えは成程まちがっていなかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しばらくは、服のお着替(きかえ)で大騒でしたが、それもやっと済んで、姉娘と妹娘は、お母さまに見送られて出かけて行きました...
水谷まさる 「シンデレラ」
...その晩も、姉娘たちは、きれいに着飾って舞踏会へ行きました...
水谷まさる 「シンデレラ」
...雨が降る――風が吹く土(つち)のお宮は淋しかろ 寒かろう送ってあげたや紅の地に金糸の花を縫い取って真綿を厚く夜の衣(きぬ)それにそえては虹のよな糸でかがった小手毬を――日はひねもす夜は夜もすがら銀の小針をはこばせて縫いは縫うたが悲しやな送りたいにもつてはなし土のお宮にただ一人妹(いも)を送りし姉娘縫いあげし衣(きぬ)手に持ちてわびしく一人たたずめる...
宮本百合子 「悲しめる心」
...どうぞ二人が離れぬように」安寿は姉娘...
森鴎外 「山椒大夫」
...姉娘の園子の嫁いだ先きである...
矢田津世子 「女心拾遺」
...この家の姉娘であるが...
山本周五郎 「さぶ」
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