...」姉娘の富美子が弟を從へて縁がはをばた/\驅けて來て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...大阪では「お嬢さん」のことを「糸(いと)さん」あるいは「とうさん」といい姉娘に対して妹娘を「小糸(こいと)さん」あるいは「こいさん」などと呼び分けること現在もしかり...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...姉娘は平気な顔をしてマントの裾(すそ)の泥を落としていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...マリユスはジョンドレットの姉娘が手に蝋燭を持ってはいって来るのを見た...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...清岡の家には既に或(ある)医学博士に嫁(か)した姉娘もあるので...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...姉娘は夜になるとパウリスタに連れてつてアイスクリームを食べさせてくれた...
中原中也 「引越し」
...姉娘のお銀が大名のお部屋様になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主人の金兵衞に告げ口して追ひ出させてしまつた」「――」「姉娘のお里が年頃になると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姉娘と妹娘との旦那の張合いで...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...姉娘と鶴吉を亡いものにすれば...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...八月には姉娘のお藤と次男の甚次郎...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...姉娘たちはふき出して...
水谷まさる 「シンデレラ」
...この大百姓の家は、主人、姉娘、弟と区切って、住居が拵えてあるらしいが、その一つを指してお邸というのは、他に例のない言い方である...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...克子は一番の姉娘です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...姥竹は姉娘の生まれたときから守(も)りをしてくれた女中で...
森鴎外 「山椒大夫」
...紅木大臣の姉娘で...
夢野久作 「白髪小僧」
...萬事母親讓りに出來て居る姉娘の虚心(うつかり)したのは虚心(うつかり)したままに拗(ねぢ)けて行き...
若山牧水 「一家」
...姉娘の方が始終病氣がちであつたのが移轉する氣になつた直接原因の一つ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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