...左の方のが妹山、右の方のが背山、―――」と、その時案内の車夫は、橋の欄干(らんかん)から川上の方を指(ゆび)さして、旅客の(つえ)をとどめさせる...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...歌舞伎(かぶき)の舞台では大判事清澄の息子久我之助(こがのすけ)と、その許嫁(いいなずけ)の雛鳥(ひなどり)とか云った乙女(おとめ)とが、一方は背山に、一方は妹山に、谷に臨(のぞ)んだ高楼(たかどの)を構えて住んでいる...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...こちらの岸の方のが妹山...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...妹山の方は全く独立(どくりつ)した一つの円錐状(えんすいじょう)の丘が...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
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