...そして妹たちだけがはいったままになっている湯殿(ゆどの)に忍んで行って...
有島武郎 「或る女」
...菅子の妹の辰子というのが...
泉鏡花 「婦系図」
...まだ見つからないのだね」「妹が母親を起して...
江戸川乱歩 「疑惑」
...庶妹(ままいも)女鳥(めとり)の王を乞ひたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...此梅ちやんといふのは嘗て第二十二囘に一寸記述したことがあつた廓名(さとな)を梅代といつてゐた妻君の妹女郎であつたが此頃自分より年下位の或洋服屋とかの若旦那に身受されてこの近傍に圍はれてゐるのである...
高濱虚子 「俳諧師」
...慶ちゃんの妹である...
太宰治 「正義と微笑」
...「あれは何だい?」うしろの団子焼の釜(かま)の上から首を出している妹に...
徳永直 「冬枯れ」
...兄と妹とがいっしょに寝る短編を読んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...妹の死ぬときもそうだった...
中勘助 「母の死」
...それにつづいて主人の妹お梅とが一団になって飛び出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「妹と二人、一杯飮んで、好きな小唄の稽古(けいこ)をして、早寢をしてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...縁付いた先は山崎町の酒屋で、へエ、倉賀屋の倉松さんでございます」「さうか」自分の話になると、さすがに、氣がさしたものか、妹のお鳥は、お茶を盆のまゝ兄の方に滑らせて、さつさとお勝手に姿を隱しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その晩市ヶ谷の月岡某の浪宅――堀江頼母(たのも)の奧方の里方に集まつたのは、堀江の奧方お鈴、妹のお淺、弟の月岡某夫婦、それに堀江家の用人松山常五郎と、錢形平次、その子分八五郎の七人でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内儀の妹のお雪と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただ妹だけはグレゴールに対してまだ近い関係をもちつづけていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...お母さまも妹娘も声をあげて笑いました...
水谷まさる 「シンデレラ」
...此女は正直の妹にあらずして成俊の子成豊の妹である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そのため妹は二十一にもなるのに縁談もない...
山本周五郎 「ひとごろし」
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