...この田舎(いなか)にいる妹さんは女学校を卒業したばかりらしいのです...
芥川龍之介 「手紙」
...妹の方を心配そうに見てお辞儀を二...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...姉と私とたった二人姉妹ではあったが...
上村松園 「画道と女性」
...兄きでも妹でも、みんな尾行がつくのだ...
江戸川乱歩 「疑惑」
...自分で儲(もう)けて妹夫婦へ払い込むと云う条件だから...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...姉や妹に限らず、養家へ出入(ではいり)する人にも、お島はぱっぱと金や品物をくれてやるのが、気持が好かった...
徳田秋声 「あらくれ」
...浪の妹――はああのお駒(こま)さんです――あれも肺のはの字もないくらいです...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...カブア青年は最近(私が先刻見た)妻の妹に赤ん坊を生ませて大騷ぎを引起したばかりだとのことである...
中島敦 「環礁」
...雲だつて霧だつて掴みますとも」「それに使をよこした漆原(うるしばら)の主人の妹のお新といふのは駒込一番の良いきりやうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長茄子(なす)のような妹があるのかなと思った位だった...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...姉妹は、二人共、純白の裝(よそほ)ひをしてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...スエ子――百合子の妹...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...後に本国から母親と妹を迎えて...
柳田国男 「故郷七十年」
...兄妹と言いたいような血のつながりを感じ合っている私達だからこそ...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...それですぐに妹へ使いをやった...
山本周五郎 「めおと蝶」
...するとこの男は滝尾の兄か、まさか夫婦ではあるまい、兄妹であろうが、そうだとして、まえにあの女を見た記憶のあるのは、どこでだろう、こう思いながら、甲斐は六郎兵衛の顔を眺めていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...心がかりな妹弟(きょうだい)たちを救ってやれます上に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いくら姉妹(きょうだい)とはいえ...
吉川英治 「無宿人国記」
便利!手書き漢字入力検索