...あなたを妹だと思ってあなたのために戦ってくれ……ほんとうはもっと最大級の言葉が使ってあるのだけれども大体そんな事が書いてあったんです...
有島武郎 「或る女」
...妹と私ばかりが今でも生き残っています...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...南町の邸は、祖母(おばあ)さんが監督に附いて、英吉が主人(あるじ)で、三人の妹が、それぞれ学校に通っているので、すでに縁組みした令嬢たちも、皆そこから通学した...
泉鏡花 「婦系図」
...佐太郎の弟妹はまだ学校で...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...なんとか妹のいのちをたすけることを考えだしたいとあせっています...
海野十三 「電気鳩」
...阿多(あた)の小椅(をばし)の君が妹...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...妻と二人の義妹たちへそっと杯を廻してやるのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...罪もない妹に当りちらす...
寺田寅彦 「障子の落書」
...」「………」「妹が見て...
豊島与志雄 「丘の上」
...十三里西へ行くと、母も、妹もいる...
直木三十五 「南国太平記」
...弟や妹が暴れ出さないように...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...妹はその子供が材木の下敷になり...
原民喜 「廃墟から」
...この人間の花はそれらの植物の花と姉妹(きょうだい)で...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...口だけは怖ろしく達者だが稍低脳であるらしい高慢鼻の二十歳の妹に恋してゐるといふギタアを携へて来た憂鬱気な洋画青年……次々に左様(そん)な人達が...
牧野信一 「円卓子での話」
...美しい妹を持つてゐるBを今更のやうに羨ましく思つたりした...
牧野信一 「昔の歌留多」
...」妹も、こういわれては、どうしようもありません...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「にいさんと妹」
...兄妹(きょうだい)の縁なんざ...
吉川英治 「治郎吉格子」
...妹のお由利は、おまえに較べれば、まだずんとしっかり者だが、柳生の家へ仇しようなどというのは身の程を知らな過ぎる...
吉川英治 「柳生月影抄」
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