...とたんに妥協的な態度になって...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...どんな妥協をも聞きいれまい...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...妥協的になるからか...
種田山頭火 「其中日記」
...もちろんその省略が妥当であったかどうかを...
寺田寅彦 「科学と文学」
...或いはそうでなければマルクス主義と妥協しようとする(マックス・シェーラーの文化社会学乃至知識社会学は前者であり...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...事実人々は或る理論が妥当であるか否か――即ち学問性を有つか否か――を見るために...
戸坂潤 「科学方法論」
...妥協の大趣意は全く破れむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...低級な思想、卑しい妥協、また彼が数か月来住んでいた腐爛(ふらん)空粗な雰囲気(ふんいき)などにたいして、早晩反動が来るべきであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ブラームスが生涯を孤独のままで送ったことに対してはいろいろの説をなすものがあるが、それはともかくとして、あらゆる形の音楽を作ったブラームスが、たった一つの歌劇も作らなかったのは、その性格が生一本(きいっぽん)で、妥協も誇張も、劇的表現さえも、その作品に採(と)り入(い)れることが出来なかった正直さのためであったらしい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ここまではまず妥当であるが...
久生十蘭 「魔都」
...勇気のある魂がいつの間にかつぎつぎに妥協させられ腐らされて行くうちに...
久生十蘭 「魔都」
...心にもなく愚図々々に妥協してしまふことが多かつた...
牧野信一 「村のストア派」
...早く帰りたいもので巧みに妥協した...
牧野信一 「妄想患者」
...この結合を妥当なもの或いは真として主張することであり...
三木清 「哲学入門」
...價値は妥當の國に故郷をもつてゐる...
三木清 「認識論」
...このそれ自身抽象的なる永遠性若くは普遍妥當性は...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...絶対的にどこでもいつでも妥当するものではなく...
矢部貞治 「政治学入門」
...中国人は妥協の美徳を一番どこの国の人間よりも心得ておりますからな...
横光利一 「上海」
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