...妥当を欠く非難を免れまい...
芥川龍之介 「「菊池寛全集」の序」
...一切の藝術世界に妥當なる空想を兼有して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...困り切つて学生に妥協を申し出た...
薄田泣菫 「茶話」
...お互いに何か妥協点を見出す工夫(くふう)はないものだろうか...
谷崎潤一郎 「鍵」
...今が絶食の――断食といふよりも妥当だ――最も苦しい時である...
種田山頭火 「其中日記」
...勿論この点ではいろ/\異論もあらうし、もつと細かく量だの度数だのゝ点まで入つて行かなければならないけれど、兎に角、妥協、道徳、協同、同情などいふ上に成立つてゐる社会的の心持では、芸術家には甚だ物足りない訳なのである...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...むしろ見当のはずれるほうが科学者として妥当である場合がないでもない...
寺田寅彦 「案内者」
...従って必然的に妥当するものではなくして単に事実上妥当するものに外ならない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...今や侯は桂内閣と政友會とを妥協せしめたるの故を以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の結果は妥協と爲りて發表せられたりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...妥協は不可である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうやら山崎譲の方とも妥協が出来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...この新お代官は妥当にして且つ痛快な処罰法だと自分ながら感心して帰って来たが...
中里介山 「大菩薩峠」
...かつて何物にさへ妥協せざる...
萩原朔太郎 「宿命」
...また妥協をもしてゐない...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...心にもなく愚図々々に妥協してしまふことが多かつた...
牧野信一 「村のストア派」
...早く帰りたいもので巧みに妥協した...
牧野信一 「妄想患者」
...都合のよい妥協(だきょう)を見つけて安息してしまうものです...
吉川英治 「親鸞」
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