...況んやその強さが客觀的妥當性を得るが爲めには...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼は時と妥協しなかったので...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...段々社会はいゝ加減なところでお互に妥協してゐるといふ心持が盛に起つて来る...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...そしてまたこの妥協が活劇よりも或意味に於ては悲壮であることがある...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...全く同様に妥当する...
戸坂潤 「科学方法論」
...因果律の確信を持つことが出来ぬということはそれが妥当しないということから厳に区別されねばならぬ...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...かくして空間――それは存在にぞくした――の性格は明らかに妥当の性格とは独立でなければならなくなる...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...吾々は妥協的になるか変革的になるかのどれかでしかあり得ない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...またこれらの連続的な譲歩を妥協とみなす人々が...
戸坂潤 「読書法」
...文学主義こそ文学の最も妥当なカリケチュアでなくてはなるまい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...解散は政友会の不利益なれば妥協は一面に於て政友会の為に謀りたるものといふべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼等は妥協の笑ひに顔を見合せた...
中原中也 「校長」
...八」「ヘエ」八五郎はこの辺で妥協する外はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勇気のある魂がいつの間にかつぎつぎに妥協させられ腐らされて行くうちに...
久生十蘭 「魔都」
...真理とは普遍妥当的な知識にほかならない...
三木清 「哲学入門」
...知識に客観性或いは普遍妥当性が与えられるためには...
三木清 「哲学入門」
...必要の前に譲歩しこれと妥協する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかも世の中とこれだけの妥協すらも敢てせぬ者が...
柳田国男 「山の人生」
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