...6妥協を忌む、孤立を忌む、狷介を忌む...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...妥協せざる社会改良家――これ等の人々は老衰のため学識と創造力とを全く失つてしまつた人々によつて日々壁の一隅に押付けられてゐる...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...どうだ、承知しないか」突然、X大使の言葉は、妥協的になった...
海野十三 「地球要塞」
...季題という言葉よりも自然という言葉を使用する方がより多く妥当であり適切であると思う...
種田山頭火 「最近の感想」
...勿論この点ではいろ/\異論もあらうし、もつと細かく量だの度数だのゝ点まで入つて行かなければならないけれど、兎に角、妥協、道徳、協同、同情などいふ上に成立つてゐる社会的の心持では、芸術家には甚だ物足りない訳なのである...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...新しい力と古い主義との妥協を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...涙で妥協するのは卑怯なやり方だ...
豊島与志雄 「反抗」
...普遍的妥当性をもつ愛ではない...
永井隆 「この子を残して」
...四我が国民はどうも論理性に乏しいだの、妥協的だの、低俗プラグマチックだの、近頃ではまた、「低い意味のリアリスト」だのとも云はれてゐるが、民族に於ける論理性は、蓋し個性を尊長するところから発展するのであり、話の内容如何に関らず、その話しつぷりが温しくさへあればいい心理派こそ、論理性に対する、柔和にして蔓り易い敵なのである...
中原中也 「心理的と個性的」
...いっさいの「許容」「妥協」「弱気」これを僕は「曖昧さ」と名づけた...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...どんな物事に対しても妥当な判断を誤まらず...
久生十蘭 「キャラコさん」
...極く妥当な心づかひから...
松永延造 「アリア人の孤独」
...妥当するということは存在するということと全く違ったことでなければならない...
三木清 「哲学入門」
...一方知識の普遍妥当性を意味すると共に...
三木清 「哲学入門」
...いわゆる「普遍妥当的なる」理論を築き上げる...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...直情径行で妥協ぎらいで廉潔なカールは...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...妥協に妥協を重ね...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...そうでなくただ妥協的に...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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