...もちろんこの矛盾を切り抜ける安価な妥協的思想もないことはない...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...墺軍は大王と妥協して十月シュレージエンを捨て巴(バイエルン)・仏軍に向ったが大王は墺軍の誠意なきを見て一部の兵を率いてメーレンに侵入し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...あの非妥協的な熱意に燃えた本能で...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...普遍妥当性(ふへんだとうせい)と思惟(しい)必然性とをもったものが真理です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...おのれの生活との妥協から得たものとすれば...
太宰治 「道化の華」
...アプリオリ主義にとって問題になるのは範疇の妥当性の問題であってその発生の問題なのではないが...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...吾々が独善的であるかそれとも又適宜の点に於て妥協的でない限り...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...その権利は必ずしも妥当に行使されているとは云えないが...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...妥協の大趣意は全く破れむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...譲歩して屈辱的な妥協をなすこと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...妄想家流――といつて妥当でなければ幻想家流である...
中原中也 「音楽と世態」
...一方は平次へ妥協的な言葉を掛けるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妙に妥協を許さない調子がありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吾々は認識の實在的妥當性が自然的生への或る程度の復歸によつてはじめて可能となるを見た...
波多野精一 「時と永遠」
...カレーしかないと言ふから妥協した...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...すった揉んだのあげくに見つけた妥協案が...
本庄陸男 「石狩川」
...その普遍妥当性の根拠が意志の形式に求められたのである...
三木清 「哲学入門」
...此処(ここ)にして彼等の勝つは固(もと)より正義にも、聡明(そうめい)にも、大胆にも、雄弁にもあらず、唯(た)だ彼等互(たがひ)に阿附(あふ)し、模倣し、妥協し、屈従して、政権と黄金(わうごん)とを荷(にな)ふ多数の駄獣(だじう)とみづから変性(へんせい)するにあり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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