...実に妙な感じのする建物だった...
海野十三 「千早館の迷路」
...神経の底から妙な感じが湧き上がって来た...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...階段式になった解剖講堂を通りぬける時にはいやな奇妙な感じであたりを見回した...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...その歌の調子がいかにも感傷的と言うのか卑俗と言うのか妙な感じがしましたがきょうのもやはり同じ感じがしました...
寺田寅彦 「先生への通信」
...その奇妙な感じを完全に分析して説明する事は到底不可能であるが...
寺田寅彦 「蓄音機」
...道太は妙な感じがした...
徳田秋声 「挿話」
...因縁(いんねん)もまた奇妙な感じがします...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄妹(きょうだい)とも気がつかないから一種妙な感じがした...
夏目漱石 「三四郎」
...敬太郎はその時に始めて妙な感じが起るのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「どうも妙な感じです...
夏目漱石 「明暗」
...こういう奇妙な感じは...
久生十蘭 「泡沫の記」
...妙な感じをおこさせる天候だった...
久生十蘭 「ノア」
...うるさく電話をかけておいて、急にやめると、相手は不審に耐えられなくなって、こちらの動静をさぐりにくるはずだ、という、ややこしい心理の計算は、一種、霊妙な感じで、はっとさせるが、よく考えてみると、やはり、どこか尋常でないところがある...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...二人で並んで歩いているとき、龍之介は何だかくすぐったいような、妙な感じがした...
平林初之輔 「謎の女」
...落付かない妙な感じは...
宮本百合子 「或る日」
...そこには奇妙な感じもある...
宮本百合子 「犬三態」
...少なからず妙な感じのものですな」「中谷さんもそう思いますか」万三郎が酔ってまっ赤になった顔を振向け...
山本周五郎 「風流太平記」
...わたくしはこの「手」の奇妙な感じをすでに一年前に経験したのだからである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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