...奇々妙々を極めた嶺岑(みね)をいくつとなく擁するその山姿は...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...それは「妙々車(みょうみょうぐるま)」という草双紙(くさぞうし)の中の插画(さしえ)だったらしい...
芥川龍之介 「追憶」
...もっともその前に「倭文庫(やまとぶんこ)」や「妙々車(みょうみょうぐるま)」のようなものは卒業していました...
芥川龍之介 「文学好きの家庭から」
...妙々と、ほめそやす...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...天造(てんざう)の細工したる雪の形状(かたち)奇々(きゝ)妙々なる事下に図(づ)するが如(ごと)し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...天地気中の機関(からくり)定理定格(ぢやうりぢやうかく)ある事奇々(きゝ)妙々(めう/\)愚筆(ぐひつ)に尽(つく)しがたし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...天地妙々の奇工(きこう)思量(はかりしる)べからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...朝の膳に川魚のカツレツが載せてある、ちようど草津の宿で、夕飯としてカレーライスをどつさり出されたやうなものだ、おかしくもあり、いやでもあり、珍妙々々...
種田山頭火 「旅日記」
...あなたにお願いしておきたいのは奇々妙々なる事実が我々の予想以上じゃという点に御注目下さらんことです...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...その原本というのは「妙々車」と題した草双紙でしたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...「『妙々車』という合巻物(ごうかんもの)でございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...『妙々車』『浅間嶽』などが私の膝の前に高く積み重ねられた...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...不思議そうな剣呑(けんのん)そうな奇々妙々な顔色(がんしょく)をする...
二葉亭四迷 「浮雲」
...第二章涙(なみだ)の池(いけ)『奇妙々々(きめう/\)!』と愛(あい)ちやんが叫(さけ)びました(非常(ひじやう)に驚(おどろ)いた爲(ため)に何(なん)と云(い)つて可(い)いか些(ちよつ)と解(わか)らず)『今(いま)私(わたし)は一番(ばん)大(おほ)きい望遠鏡(ばうゑんきやう)のやうに...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...僕が一つ奇々妙々の進物を拵(こしら)えるから」と人の悪き書生先に立って小間物屋に入り「オイ番頭...
村井弦斎 「食道楽」
...妙々奇談中鵬斎を刺(そし)る段を読み...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いや妙々と妙がる人...
山本笑月 「明治世相百話」
...孔明の運命はもうわが掌(て)にありですから」「妙々...
吉川英治 「三国志」
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