...妖しい力?それは一体なんであろうか...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...妖しい誘惑が伝わる...
豊島与志雄 「自由人」
...妖しい声ももうしなくなるだろう...
豊島与志雄 「夢の図」
...それは青春の心臓の妖しい潮騒だった...
豊田三郎 「リラの手紙」
...彼の最初の妖しい経験を思い出させるのであった...
中島敦 「プウルの傍で」
...漆黒(しっこく)の眸子(ぼうし)は妖しい潤いに光って来る...
中島敦 「妖氛録」
...其の為に袖口が捲れて太股の様な柔らかい肉付の腕が妖しい程真白い色に輝いて居ります...
西尾正 「陳情書」
...メリサンドの妖しい美しさは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...最早梅仙女の妖しい艶色も...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...僕等は電光の森かげから夕闇のくる地平の方から烟の淡じろい影のやうでしだいにちかづく巨像をおぼえたなにかの妖しい相貌(すがた)に見える魔物の迫れる恐れをかんじた...
萩原朔太郎 「青猫」
...妖しい夢魔の幻覺を呼び起すのである...
萩原朔太郎 「宿命」
...妖しい攻撃精神は...
火野葦平 「花と龍」
...……)妖しい光をただよわせて...
火野葦平 「花と龍」
...妖しい力で彼を招きよせでもするかのような...
山本周五郎 「山彦乙女」
...妖しいほど美しく...
吉川英治 「私本太平記」
...妖しいばかり描き尽くす...
吉川英治 「私本太平記」
...妖しい縞を織った世界が激しく去来し...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...むしろ妖しい笑いさえ浮べていた葉子の好奇の眼が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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