...しかしとにもかくにも肉情の興奮の結果が顔に妖凄(ようせい)な精神美を付け加えているのは不思議だった...
有島武郎 「或る女」
...妖怪学は迷信のバクテリアを殺す消毒剤でありて...
井上円了 「おばけの正体」
...暫らくじツとかの女の妖相を見詰めてゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そして面妖にも、青色の極東を中心とする大地図が消え失せて、あとには始めにみた花鳥の図が、何事もなかったように壁間に掛っていた...
海野十三 「流線間諜」
...一種異様の妖怪味が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...王女や小さな妖女たちは...
鈴木三重吉 「湖水の鐘」
...という緑青(ろくしょう)畑の妖雲論者(よううんろんしゃ)にとっては頗(すこぶ)るふさわしからぬ題目について思いめぐらし...
太宰治 「狂言の神」
...ありありと妖怪を見たのだ...
太宰治 「人間失格」
...その正体がこんな妖艶(ようえん)なものであるなら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...妖怪ッ」豊後守は刀をぬいて...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...その妖(あや)しくも美しい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女の顔に妖(あや)しい色気を附与している...
火野葦平 「花と龍」
...蛇身妖蠱(じゃしんようこ)きょうが音羽(おとわ)の護国寺では...
吉川英治 「江戸三国志」
...妖鬼と見てしまいはせぬでしょうか...
吉川英治 「江戸三国志」
...妖婦は砒霜(ひそう)の毒を秘めてそら泣きに泣くこと武大(ぶだ)はいつもの公園に出て...
吉川英治 「新・水滸伝」
...見えない妖霊(ばけもの)へひとりで強がっているようで...
吉川英治 「松のや露八」
...それが生命取(いのちと)りのさそりという妖虫のようにうすきみ悪いが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一目見た時から妖しく胸を搏(う)たれた自分自身に...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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