...妄執を捨てて、現実的な判断をしましょう...
...彼は妄執にとらわれていると思われる...
...彼女には妄執があるようだ...
...その人は妄執による誤解を抱いているようだ...
...妄執を持つ人は、自分自身を苦しめることが多い...
...……何のために今まであってないような妄執(もうしゅう)に苦しみ抜いてそれを生命そのもののように大事に考え抜いていた事か...
有島武郎 「或る女」
...色相界(しきさうかい)の妄執(まうしふ)に諸人(しよにん)のつねのくるしみは居(きよ)に安(やすん)ぜぬあだ心...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...妄執の心の矢声(やごゑ)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...一つだけこの世に残す妄執がある...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...嫉視(しっし)妬(ねた)ましさ! すべての悪の根源をなす修羅(しゅら)の妄執(もうしゅう)であったろう...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...先君(せんくん)道三入道殿(にゅうどうどの)の修羅(しゅら)の妄執(もうしゅう)を晴らす存念でござる」それは背のずんぐりした白髪(しらが)の眼だった男であった...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...死者の妄執(もうしゅう)晴れやらず...
田中貢太郎 「轆轤首」
...満たされ得ない創作の妄執(もうしゅう)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...怠りなき勞働によつて肉體を鞭打ちつつ妄執と欲望と邪念から解脱せんとする努力に於て...
「修道院の秋」
...御先代様の妄執を晴らし...
野村胡堂 「十字架観音」
...せめて亡き父上の妄執(もうしゅう)を晴らしたいと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尚且つ人間の妄執は...
萩原朔太郎 「宿命」
...……」狂気に近い妄執を...
火野葦平 「花と龍」
...白雲と潮の煙(けぶり)と妄執の渦巻く島の春夏秋冬これは俊寛僧都の歌...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その幽鬼たちが彼という存在との接触においてかつての現実の事情の中に完成されなかったいきさつを妄執として彷徨し...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...妄執(もうしゅう)のすさまじさといったものが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...彼も気づかぬ本然の妄執がいつかうごいていた...
吉川英治 「私本太平記」
...なお勝手な妄執(もうしゅう)を吐(ほ)ざくようですが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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