...妄執を捨てて、現実的な判断をしましょう...
...彼は妄執にとらわれていると思われる...
...彼女には妄執があるようだ...
...その人は妄執による誤解を抱いているようだ...
...妄執を持つ人は、自分自身を苦しめることが多い...
...色相界(しきそうかい)の妄執(もうしゆう)に諸人(しよにん)のつねのくるしみは居(きよ)に安(やすん)ぜぬあだ心...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...絹には「時」の薫(くん)ずれど「妄執(まうしふ)」の色褪せにたり...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「ソネット」
...不幸な暮しをしてゐると聞いてゐた一文學少女の妄執がうかぶのである...
小穴隆一 「二つの繪」
...かえって故人が妄執の種となるばかりですよ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...死者の妄執(もうしゅう)晴れやらず...
田中貢太郎 「轆轤首」
...ひとへに父の妄執(まふしふ)のわが胸にやどりわが耳にさゝやくまゝに思ひたちて侍りしぞかし...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...終夜妄執に取りつかれてゐる二人の幽霊が恋の狂乱を演じ終わるのを見るのである...
野口米次郎 「能楽論」
...この妄執(もうしゅう)を晴らすため...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尚且つ人間の妄執は...
萩原朔太郎 「宿命」
...(傍白)「これも人間の妄執...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...掛けたが最後がんぢがらめにせずんば止めぬ妄執をもつて挑みかゝつた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...不潔な汗と垢(あか)にまみれた自分のその妄執のかなしさだけを見ていた...
山川方夫 「菊」
...妄執(もうしゅう)がおちたような...
山本周五郎 「青べか物語」
...自分を縛っているこの妄執(もうしゅう)を断ち切らなければ...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...凡夫の妄執を晴らすは念仏に若(し)くは無し南無阿弥陀(なむあみだ)南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)南無阿弥陀 南無阿弥陀仏/\と声高らかに詠誦(えいじゅ)する事三遍(べん)にして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...世の男共の修羅妄執をなぐさめ救うために...
吉川英治 「紅梅の客」
...だが作家妄執とは...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...文芸の徒の妄執である...
吉川英治 「随筆 新平家」
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