...妄執を捨てて、現実的な判断をしましょう...
...彼は妄執にとらわれていると思われる...
...彼女には妄執があるようだ...
...その人は妄執による誤解を抱いているようだ...
...妄執を持つ人は、自分自身を苦しめることが多い...
...……何のために今まであってないような妄執(もうしゅう)に苦しみ抜いてそれを生命そのもののように大事に考え抜いていた事か...
有島武郎 「或る女」
...その一線を劃(かく)すると同時に悶死をとげた彼の妄執...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...不幸な暮しをしてゐると聞いてゐた一文學少女の妄執がうかぶのである...
小穴隆一 「二つの繪」
...かえって故人が妄執の種となるばかりですよ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...怠りなき勞働によつて肉體を鞭打ちつつ妄執と欲望と邪念から解脱せんとする努力に於て...
「修道院の秋」
...その神祕な幽遠の靜けさは恐らくあらゆる人の心の妄執も邪念も打ち滅ぼして行くに違ひない...
「修道院の秋」
...モノマニアの理想に妄執(もうしゅう)したりするような人間は...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...あなたの妄執を晴らしてよ...
久生十蘭 「金狼」
...白雲と潮の煙(けぶり)と妄執の渦巻く島の春夏秋冬これは俊寛僧都の歌...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...八人位まではその妄執に取りつかれてあえて醒覚する事を知らない有様である...
牧野富太郎 「植物記」
...墓に埋めしめた妄執で...
南方熊楠 「十二支考」
...妄執に繋縛(けいばく)さるる者の企て及ぶべからざる...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...その幽鬼たちが彼という存在との接触においてかつての現実の事情の中に完成されなかったいきさつを妄執として彷徨し...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...そのほかの方法で故人の妄執(もうしゅう)を晴らさせておあげになることをなさるべきです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...妄執(もうしゅう)がおちたような...
山本周五郎 「青べか物語」
...その妄執の真の相(すがた)は...
吉川英治 「大岡越前」
...剣に妄執(もうしゅう)せず...
吉川英治 「剣の四君子」
...だが作家妄執とは...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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