...妄執を捨てて、現実的な判断をしましょう...
...彼は妄執にとらわれていると思われる...
...彼女には妄執があるようだ...
...その人は妄執による誤解を抱いているようだ...
...妄執を持つ人は、自分自身を苦しめることが多い...
...……何のために今まであってないような妄執(もうしゅう)に苦しみ抜いてそれを生命そのもののように大事に考え抜いていた事か...
有島武郎 「或る女」
...俺の父と母とのあの血みどろの妄執(もうしゅう)を...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...不幸な暮しをしてゐると聞いてゐた一文學少女の妄執がうかぶのである...
小穴隆一 「二つの繪」
...『妄執の夢に見ゆるなり...
野口米次郎 「能楽論」
...終夜妄執に取りつかれてゐる二人の幽霊が恋の狂乱を演じ終わるのを見るのである...
野口米次郎 「能楽論」
...この妄執(もうしゅう)を晴らすため...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尚且つ人間の妄執は...
萩原朔太郎 「宿命」
...あなたの妄執を晴らしてよ...
久生十蘭 「金狼」
...掛けたが最後がんぢがらめにせずんば止めぬ妄執をもつて挑みかゝつた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...そのほかの方法で故人の妄執(もうしゅう)を晴らさせておあげになることをなさるべきです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不潔な汗と垢(あか)にまみれた自分のその妄執のかなしさだけを見ていた...
山川方夫 「菊」
...妄執(もうしゅう)のすさまじさといったものが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...御自分がこのあいだ隠れて白髪を抜いていらしったのはどういう妄執でございますか」「はあ...
山本周五郎 「契りきぬ」
...殆んど妄執にちかい恋であった...
山本周五郎 「風流太平記」
...且つは私の心に消え残っている妄執を打ち消すよすがともさして頂きたいと思います...
夢野久作 「所感」
...妄執を喚(よ)び醒ますべく『絶対無上の大真理』に逢着(ほうちゃく)する事が出来たのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...凡夫の妄執を晴らすは念仏に若(し)くは無し南無阿弥陀(なむあみだ)南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)南無阿弥陀 南無阿弥陀仏/\と声高らかに詠誦(えいじゅ)する事三遍(べん)にして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...婆には娑婆気(しゃばけ)や妄執も一倍深い...
吉川英治 「新・水滸伝」
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