...妄執を捨てて、現実的な判断をしましょう...
...彼は妄執にとらわれていると思われる...
...彼女には妄執があるようだ...
...その人は妄執による誤解を抱いているようだ...
...妄執を持つ人は、自分自身を苦しめることが多い...
...その妄執(もうしゅう)を晴しました...
泉鏡花 「悪獣篇」
...今日の世界一致の文明はかの如き妄執の存在を許容しないのである...
大隈重信 「日本の文明」
...一つだけこの世に残す妄執がある...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...死者の妄執(もうしゅう)晴れやらず...
田中貢太郎 「轆轤首」
...その神祕な幽遠の靜けさは恐らくあらゆる人の心の妄執も邪念も打ち滅ぼして行くに違ひない...
「修道院の秋」
...終夜妄執に取りつかれてゐる二人の幽霊が恋の狂乱を演じ終わるのを見るのである...
野口米次郎 「能楽論」
...此の妄執(まうしふ)を晴らすため...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尚且つ人間の妄執は...
萩原朔太郎 「宿命」
...……妄執てなあこのことですよ...
久生十蘭 「金狼」
...宗教上の狂信的な妄執(もうしゅう)からだった...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...方便として息子を憎まうとする母親のこんこんたる妄執が...
牧野信一 「裸虫抄」
...墓に埋めしめた妄執で...
南方熊楠 「十二支考」
...その幽鬼たちが彼という存在との接触においてかつての現実の事情の中に完成されなかったいきさつを妄執として彷徨し...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...妄執(もうしゅう)がおちたような...
山本周五郎 「青べか物語」
...その妄執(もうしゅう)が妖星となって...
吉川英治 「江戸三国志」
...世の男共の修羅妄執をなぐさめ救うために...
吉川英治 「紅梅の客」
...婆には娑婆気(しゃばけ)や妄執も一倍深い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...だが作家妄執とは...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索