...彼は妄信にとらわれている...
...彼女は妄信に燃えているようだ...
...妄信によって彼はついに破滅した...
...妄信のために人生を棒に振った...
...妄信することで失敗を招くことがある...
...さうして俺は偉大だぞと云ふ御題目の百萬遍を繰返すことによつて自己を偉大にし得ると妄信してゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...現代の始まりまでも自然研究の衝動を麻痺させるという甚だ有害な妄信を生ずるに至った...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...何事(なにごと)も外國人(ぐわいこくじん)の説(せつ)を妄信(まうしん)する日本人(にほんじん)は...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...ヤソ教の妄信者次第に減少せるによるという...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...此度は今まで信じ来つたのと正反対の事を妄信するに至り易い...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...是れ妄信の甚しきもの也...
竹越三叉 「深憂大患」
...想うにこれらは権威者の罪というよりはむしろ権威者の絶対性を妄信する無批判な群小の罪だと考えなければなるまい...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...クリストフがほんとうにそれらの言葉を妄信(もうしん)していることを見て取ると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...熱情に駆られた者が有する無意識的な妄信(もうしん)さで彼は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無智妄信の一致が...
内藤湖南 「學變臆説」
...あらぬ敵を有るように妄信していることも限りはないのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...軽々に妄信することを警(いまし)める先生の気持が...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...彼女が金を造り得るという妄信に釣り込まれて...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...虚偽の大本営発表で勝利への妄信に油を注ぎつづけた責任者は誰であったろう...
宮本百合子 「女の手帖」
...妄信したと申したいほどでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...妄信しえられた国の幸福である...
柳田国男 「雪国の春」
...そのトリック式白鷹先生の存在を百二十パーセントに妄信させられていた……私と同様な気軽な...
夢野久作 「少女地獄」
...自我の妄信(もうしん)を強く抱いた...
吉川英治 「新書太閤記」
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