...如才(じょさい)なき薩摩の政治家は思う存分にその主なき琉球を経営致しました...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...社交上には如才なく振舞って勢力を扶植し...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...女主人の家と見れば如才なく取り入りて彼等得意の奸手段に乗せ遂には怪しき関係を結び云々...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...如才のない主婦たちが盛んに買ひ込んでゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...如才なく立廻らないと損ですからねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...如才なく下のごとく返答をした「さよう遠乗というほどの事もまだしませんが...
夏目漱石 「自転車日記」
...丁度良いところでした」園田氏は如才なく立って迎えてくれます...
野村胡堂 「女記者の役割」
...變なことがあつたさうだね」平次は如才(じよさい)なく三人に挨拶しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それにあの才走つた如才のない音吉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――八五郎殿は來て居ますよ」いかにも如才のないその癖見識(けんしき)は落さぬ武家でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...如才もあるまいが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人を御用の間へ呼んで「如才もあるまいが...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...如才のないつくり笑いをしながら...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...いつも如才なさと技量を発揮した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...まくらで如才なく口上を言ってくれた...
正岡容 「わが寄席青春録」
...5530御如才はありますまいが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そしてまた如才(じょさい)なく朝廷に奏請して...
吉川英治 「三国志」
...「この通りのお気前だから――」如才なく土間へ下りて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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