...如才はございますまいが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...此の冷泉に如才(じよさい)は露なけれども...
高山樗牛 「瀧口入道」
...実際今夜あたりでももう少し如才なくしてくれるとよいのだが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...如才のない主婦たちが盛んに買ひ込んでゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...」酒井は如才なくみのるをなだめた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...」と女は如才なく店の閑(ひま)なことを零(こぼ)した...
徳田秋声 「足迹」
...米友も如才なく合わせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しは自分でも溜めて居さうな如才のない人柄です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ゆっくり話して行ってくれ」などと友達付き合いで如才もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...如才はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地主で内々は高利の金も廻して居ると言はれる五十男、脂ぎつて光澤(つや)の良い頭、大きく胡坐(あぐら)をかいた鼻、顎(あご)が張つて、背が低くて、あまり感じの良い男ではありませんが、如才がなくて、人付きがよくて、金儲けには拔目が無ささうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此方へ」お朝は如才もなく二人を迎へ入れます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...如才がないのだ! 馬車に乗って巡視をしながらも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...変転自在な手練手管を駆使した――或る時は如才のない態度で効果をあげ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...如才なくたちまわらんので...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それはそれはまことに失礼と如才なく謝罪しておいたものの献酬また献酬...
正岡容 「東京万花鏡」
...群(ぐん)をぬいて如才(じょさい)のない...
吉川英治 「私本太平記」
...みんなに喰べてもらおうと思って」「そいつあ如才のねえこった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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