...私たちは名高い如意輪観音の坐像を見ました...
薄田泣菫 「中宮寺の春」
...勿体(もったい)なくも中宮寺の国宝如意輪観音(にょいりんかんのん)に恋をしたことさえあるのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...如意輪観音を始め...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...真白くて五月桜の寂しきを延元陵に云へる僧かな昭和三年の晩春吉野に遊び後醍醐帝の延元陵に参られた時如意輪堂の僧でもあらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...六田越えて花にいそぐや一の坂芳野山第一本の桜かな花見えて足踏み鳴らす上り口花の山蔵王権現(ざおうごんげん)鎮(しず)まりぬ指すや花の木の間の如意輪寺(にょいりんじ)案内者の楠(くすのき)語る花見かな案内者も吾等も濡れて花の雨南朝の恨を残す桜かな千本が一時に落花する夜あらん西行庵(さいぎょうあん)花も桜もなかりけり(五月十四日)九○余が病気保養のために須磨(すま)に居る時...
正岡子規 「病牀六尺」
...千浪様を引(ひ)ッ掠(さら)って如意輪寺(にょいりんじ)の裏へ連れ込んで行きました」「うーむ...
吉川英治 「剣難女難」
...如意輪寺裏の幽寂(ゆうじゃく)の梅林につんざいた...
吉川英治 「剣難女難」
...その少し前頃から淡墨(うすずみ)の如意輪寺の甍(いらか)を越して...
吉川英治 「剣難女難」
...如意輪寺裏で受けた数ヵ所の傷養生(ようじょう)が...
吉川英治 「剣難女難」
...この動機はあるいは佞奸邪智(ねいかんじゃち)の大月玄蕃が如意輪寺の不覚を報讐する底意で...
吉川英治 「剣難女難」
...さては汝が春日重蔵か――」と玄蕃は如意輪寺裏の恨みを想い起してジロリと凄い一瞥(いちべつ)を投げながら...
吉川英治 「剣難女難」
...如意輪寺の門前についたのは満(まる)二日目の夕方である...
吉川英治 「剣難女難」
...如意輪(にょいりん)観世音がご信仰で...
吉川英治 「親鸞」
...如意輪観世音(にょいりんかんぜおん)の有縁(うえん)の恩が浅くない...
吉川英治 「親鸞」
...如意輪観世音菩薩(ぼさつ)である」――そう善信は...
吉川英治 「親鸞」
...如意輪堂(ニョイリンドウ)ノ板壁ニ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...もう一つはこの如意輪観音(にょいりんかんのん)に似たものである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ところがそのあとで中宮寺の如意輪観音が...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
便利!手書き漢字入力検索