...天さかる鄙(ひな)の大川の縹渺(へうべう)と目の前に浮び上がる所は如何にも静かに出来上がつてゐる...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...私はまた彼等に射道に於て如何に矢を外すかを質ねたところが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...如何にルパンの約束でも...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...その取扱如何に由つて...
田山録弥 「小説新論」
...さてこのような完結した不変なる体系がその固定性にも拘らず却って実は如何に不安定なものであるかを注意する必要はないであろう...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...如何に折り合うことが出来るかが...
戸坂潤 「辞典」
...如何にして一定の意味や価値や理想や自由や道徳を産むかを...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...如何にものっぽらしかった...
豊島与志雄 「狐火」
...如何にも多いのである...
豊島与志雄 「ジャングル頭」
...二十八年の春金州(きんしゅう)に行きし時は不折君を見しより一年の後なれば少しは美といふ事も分る心地せしにぞ新たに得たる審美眼を以て支那の建築器具などを見しは如何に愉快なりしぞ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...だが自信は如何にして生ずるのであるか...
三木清 「人生論ノート」
...何だかそこまで行っちまうのよ」「――つまり我等如何に生くべきか...
「一本の花」
...如何に弟達は、立派に又、数多あっても、何かにつけ細かに心づけて呉れるものは、妹に及ぶものはないのである...
宮本百合子 「暁光」
...慾なきこの心が如何に器の美を浄めてゐるであらう...
柳宗悦 「雑器の美」
...その渾然たる高風の如何に凡を超え聖を越えていたかを察する事が出来るであろう...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...如何にも芸術家然と気取っていて...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...その母如何に是れを見ん...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...黄祖を破るの計は如何に...
吉川英治 「三国志」
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