...天地開闢の昔に遡つたミルトン風の幻想は如何にも雄大に描かれてゐる...
芥川龍之介 「人及び芸術家としての薄田泣菫氏」
...しかし如何に臣民が協調に努力するも必ず妥協の困難な場面に逢着(ほうちゃく)するものである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...自分が如何に景気がよいかを...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...如何に永い間、「自我」が色々な物によって迫害され、虐遇されたか、――そしてそれが如何にしてスチルネルの力によってその本来の姿に立戻ることが出来たかという全二巻のロオマンスと見做してもよかろう...
辻潤 「自分だけの世界」
...宇宙間無限の物象の影響を受けている身辺の現象について如何にして有限な言葉をもって何事かを云い表わす事が出来るであろうか...
寺田寅彦 「方則について」
...又如何にその上での差別を含んでいるかを...
戸坂潤 「科学論」
...社会の大多数の資本家地主やましてそれに及ばぬものが如何に貧乏しようとも...
戸坂潤 「社会時評」
...如何に柔い光線としっとりとした陰影とはあっても...
豊島与志雄 「過渡人」
...それが如何にも静かでそして頼り無かった...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...如何にも静まり返っていた...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...その文章(ぶんしやう)も如何にもすつきりと垢脱(あかぬ)けがして居て...
南部修太郎 「三作家に就ての感想」
...如何にも此の眺望の好い地形に應はしい話である...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...如何にもいい事をしたかのように話すのはいやだと思った...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...又司法権が如何に正当に行用されるかを監視せねばならぬ...
平出修 「畜生道」
...自分は如何に苦しくてもその人生を見殘して死にたくない...
福士幸次郎 「太陽の子」
...如何にも奇異に感じられたシドニイの街路だった...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...如何にも腹には確然とした或る自信があるやうな顔をした...
牧野信一 「地球儀」
...此の改正憲法に親しむには如何にしたらばよいかの點である...
山浦貫一 「新憲法の解説」
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