...私を――矢野さんにお媒妁(なこうど)なすった事を聞きました口惜(くや)しさに――女は...
泉鏡花 「薄紅梅」
...御媒妁人(おなこうど)でも食って行(ゆ)かれる……二十四道学先生の...
泉鏡花 「婦系図」
...諸家お出入りの媒妁人...
泉鏡花 「婦系図」
...」はなむけ五十五媒妁人(なこうど)は宵の口...
泉鏡花 「婦系図」
...媒妁結婚の媒妁(なかだち)を頼まれた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...而(そう)して媒妁は自身愛読する創世記(そうせいき)イサク...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...媒妁夫妻も署名した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...酒を呑まぬ媒妁は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...媒妁夫婦は、潜(くぐ)りの障子だけあかりのさした店に入って、足駄(あしだ)と傘とブラ提灯(ちょうちん)と蝋燭とマッチと糸経(いとだて)を買った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...媒妁(なかだち)として浪子を川島家に嫁(とつ)がしつるもこの夫婦なりけるなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...いつしか媒妁人のために引きずり込まれてしまったのである...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...媒妁人(ばいしやくにん)が只(たゞ)酒(さけ)を飮(の)んで騷(さわ)いだ丈(だけ)であつた...
長塚節 「土」
...表向(おもてむき)媒妁(ばいしゃく)の労を取ってくれた吉川夫婦と...
夏目漱石 「明暗」
...媒妁人(ばいしゃくにん)は第一に訪ずれて勇蔵が無情を鳴らし...
宮崎湖処子 「空屋」
...といって今のように媒妁口(なこうどぐち)で相談を極(き)めて見合をさせて結納を取かわせるというような軽率極まる習慣は極(ご)くいけません...
村井弦斎 「食道楽」
...第二百三十七媒妁(なこうど)役かかる処へ友人の小山突然尋ね来れり...
村井弦斎 「食道楽」
...僕も本来なら血族結婚の弊害(へいがい)を説破すべき身の上で血族結婚の媒妁人は出来んと断然謝絶すべきだが...
村井弦斎 「食道楽」
...媒妁者は棠軒であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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