...われ等に取りて好適な日とは言われない...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...密貿易には好適の港だったのだろう...
梅崎春生 「幻化」
...学問するにはかえって好適の土地なのかも知れない...
太宰治 「惜別」
...ある状態における婦人の享楽を――そういうことを望む婦人の享楽を最高の極致に誘うのに最も好適な姿態にこの犬が作り上げられているということに外なりません...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...好適この上もありません...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...こういう変異の各相の中に未来の好適種の可能性が存するとすれば...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...明和九年の行人坂の火事には南西風に乗じて江戸を縦に焼き抜くために最好適地と考えられる目黒の一地点に乞食坊主(こじきぼうず)の真秀(しんしゅう)が放火したのである...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...そして偏見なしに描こうとする近代の試みの好適例であるうんぬん...
寺田寅彦 「病室の花」
...不思議にもプロレタリア文学は比較的好適な条件のもとにおかれてあるという事情にもよるのである...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...薄明るい縁の下が好適な舞台になつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...これは盆栽として最も好適なもので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...カシなどその好適例に算(かぞ)うるを得べくこれらは皆が雌穂雄穂あってその雄花穂を雄といいその雌花穂を雌と称える...
牧野富太郎 「植物記」
...さらにいま一歩をすすめて『柳多留』正系の川柳点こそ好適とかう考へたその日から...
正岡容 「東京万花鏡」
...更に最も好適な年齢にある婦人一般の自然的出産性とはいっそう慎重に区別しなければならぬ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...位置は穀物の輸出に好適であったので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...松本市の東部なぞの山々から眺めやるのが大觀をおさめ得る最も好適な場所であらう...
吉江喬松 「山岳美觀」
...伝道を開始するにはミヤコよりも山口の町の方が好適であること...
和辻哲郎 「鎖国」
...従って日本のみがキリスト教の好適の地であることを...
和辻哲郎 「鎖国」
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