...ごく近いころまでもなお折々行われてきた目的論的の見方を筋道とした論法の好適例である...   
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」 
...風候水色の好適なる裡に...   
石井研堂  「研堂釣規」 
...どうやらアメリカ軍人と知己を得るに好適な環境をもはや失してしまったと結論した...   
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」 
...学問するにはかえって好適の土地なのかも知れない...   
太宰治  「惜別」 
...地質時代でもある時代におけるこうした環境条件が特に突然変異の誘発に好適であったために...   
寺田寅彦  「俳句の型式とその進化」 
...しかし一人の科学者の仕事が如何にその人の人格と環境とを鮮明に反映するかを示す好適例の一つを吾々はこのレーリー卿に見るのである...   
寺田寅彦  「レーリー卿(Lord Rayleigh)」 
...しかしちょうど今言ったような場合の好適例はまだ見いださないのであるが...   
寺田寅彦  「連句雑俎」 
...探偵小説の発達に好適な推理的国民ではないためであり...   
平林初之輔  「昭和四年の文壇の概観」 
...序幕としては好適...   
古川緑波  「古川ロッパ昭和日記」 
...合唱には好適の径(みち)だつた...   
牧野信一  「サクラの花びら」 
...最も好適な気候と最も豊富な食物のもたらす結果を相殺するに足ることがわかるであろう...   
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」 
...モナ・リザの肖像を見て気が変になった数名の画家なぞはその好適例である...   
夢野久作  「木魂」 
...松本市の東部なぞの山々から眺めやるのが大觀をおさめ得る最も好適な場所であらう...   
吉江喬松  「山岳美觀」 
...だから小人の魔法使ひが住むには好適地だらうと疑ふわけだが...   
吉川英治  「折々の記」 
...果してほんとに人間の社会の暮し方に好適なものか...   
吉川英治  「小説のタネ」 
...そういう人のいる堺の町が伝道の好適地の一つに加えられたことも...   
和辻哲郎  「鎖国」 
...伝道を開始するにはミヤコよりも山口の町の方が好適であること...   
和辻哲郎  「鎖国」 
...従って日本のみがキリスト教の好適の地であることを...   
和辻哲郎  「鎖国」 
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