...はなはだ好適(こうてき)であった...
海野十三 「地球要塞」
...血液は身体が好適で健康であるために必要なように...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...これぞ禍いを変じて福となした好適例で...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...その好適例たる可く...
高木敏雄 「比較神話学」
...そのあついのが又甚だ好適なのであった...
高村光太郎 「小刀の味」
...学問するにはかえって好適の土地なのかも知れない...
太宰治 「惜別」
...地質時代でもある時代におけるこうした環境条件が特に突然変異の誘発に好適であったために...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...明和九年の行人坂の火事には南西風に乗じて江戸を縦に焼き抜くために最好適地と考えられる目黒の一地点に乞食坊主(こじきぼうず)の真秀(しんしゅう)が放火したのである...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...それには好適の古羽織が一枚ある...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...スキーなどに好適なのはこの種の雪であって...
中谷宇吉郎 「雪」
...不思議にもプロレタリア文学は比較的好適な条件のもとにおかれてあるという事情にもよるのである...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...薄明るい縁の下が好適な舞台になつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...世界に見られる一つの好適例を挙げよう...
柳宗悦 「小鹿田窯への懸念」
...松本市の東部なぞの山々から眺めやるのが大觀をおさめ得る最も好適な場所であらう...
吉江喬松 「山岳美觀」
...果してほんとに人間の社会の暮し方に好適なものか...
吉川英治 「小説のタネ」
...日本の国情の視察や伝道の好適地の探検を目ざした旅にのぼった...
和辻哲郎 「鎖国」
...実地を踏査してそういう新興の町こそ伝道の好適地であることを見出したらしい...
和辻哲郎 「鎖国」
...従って日本のみがキリスト教の好適の地であることを...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??