...それが即ち今戸焼には好適の材料となるので...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...はなはだ好適(こうてき)であった...
海野十三 「地球要塞」
...この芝居の好適例である...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...血液は身体が好適で健康であるために必要なように...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...どうやらアメリカ軍人と知己を得るに好適な環境をもはや失してしまったと結論した...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...これぞ禍いを変じて福となした好適例で...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...――とにかく清遊地としては好適であることを疑はない...
種田山頭火 「行乞記」
...こういう変異の各相の中に未来の好適種の可能性が存するとすれば...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...伯母の膝許が最も好適の地と感ぜられた...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...それには好適の古羽織が一枚ある...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...人界を離れたマウナ・ロアの山頂が好適だというのは...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...不思議にもプロレタリア文学は比較的好適な条件のもとにおかれてあるという事情にもよるのである...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...薄明るい縁の下が好適な舞台になつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...職工とミサ子との場合は全くその好適例であろう...
松永延造 「職工と微笑」
...位置は穀物の輸出に好適であったので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その好適例として持て来いの標本は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...松本市の東部なぞの山々から眺めやるのが大觀をおさめ得る最も好適な場所であらう...
吉江喬松 「山岳美觀」
...だから小人の魔法使ひが住むには好適地だらうと疑ふわけだが...
吉川英治 「折々の記」
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