...色の浅黒い好男子なのです...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...よく考えてみよう」「考えてみよう?……好男子...
有島武郎 「星座」
...至って特徴のない好男子の池谷与之助の顔に心の中で唾をはいていた...
海野十三 「蠅男」
...くちびるの厚い好男子であった...
江戸川乱歩 「影男」
...「一本いかがですか」「難有(ありがと)う」その若い男は三十ぐらいの苦味ばしった細面の好男子で...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...所謂(いわゆる)好男子ではないが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...郁治は好男子ではなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...画家や音楽家や俳優などの卵どもであって、ヴァン・ダイク、レンブラント、ベラスケス、ベートーヴェン、などのよく知られてる様子をまねたり、りっぱな画家、りっぱな音楽家、りっぱな労働者、深遠な思想家、快活な好男子、ダニューヴの百姓、自然人、などの役割を演じたりしていた……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の眉目(びもく)がわが親愛なる好男子水島寒月君に瓜(うり)二つであると云う事実である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「いや好男子の御入来(ごにゅうらい)だが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...中年輩の好男子で...
野村胡堂 「古城の真昼」
...多情の好男子、多恨の佳女子相恋ひ相思ふの極、終に生命を以て感情の犠牲として刀剣に伏し毒薬を飲むと何ぞ異ならんや...
正岡子規 「読書弁」
...それがすばらしい好男子だったのです...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「最終の午後」
...しかしまあ世間普通の好男子ですね...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「最終の午後」
...ええ?」「……ヘエ……」活動俳優みたような好男子の戸若運転手は...
夢野久作 「衝突心理」
...その向うに四十代と二十代と二人の好男子が...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...如何(いか)にも医者らしい好男子であるが...
夢野久作 「一足お先に」
...その美しさはなみなみならぬ好男子の美しさであるのは勿論であるが...
横光利一 「欧洲紀行」
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