...「好漢愛すべし」この言葉は私の山中に対する感情を言い得て妙である...
伊丹万作 「人間山中貞雄」
...われ思ふに、好漢、好漢を知るといふ言あるが、秀吉と三成とは、その好漢と好漢也...
大町桂月 「石田堤」
...李(リー)大尉は丸々とした好漢で...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...おれはこんな好漢なのに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それはいわゆる「愛すべき好漢で」――つまり恐ろしいやくざ者で...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...何にしても好漢沢田...
中里介山 「生前身後の事」
...好漢いまだ不射之射(ふしゃのしゃ)を知らぬと見える...
中島敦 「名人伝」
...「好漢(こうかん)この鬼窟裏(きくつり)に向って生計を営む...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...このような好漢ロボットなら...
原民喜 「壊滅の序曲」
...すこしばかりの左翼や右翼のテロが暴露しても満天下の新聞紙が青くなって震え出すような現代とは雲泥の差があったので、従って奈良原到一流のモノスゴイ睨みが到る処に、活躍の価値を発見したものであったが、それからのち、日本政界の腐敗堕落が甚しくなるに連れて、換言すれば天下が泰平になるに連れて、好漢、奈良原到も次第に不遇の地位に墜ちて来た...
夢野久作 「近世快人伝」
...好漢惜しむらくは思慮が足らない...
吉川英治 「三国志」
...好漢惜しむらくは性情(せいじょう)粗(そ)であり短慮であった...
吉川英治 「三国志」
...呂宋兵衛の軍師格(ぐんしかく)となっている丹羽(にわ)昌仙――ああ好漢...
吉川英治 「神州天馬侠」
...また世の好漢(おとこ)どもとの交(まじ)わりも厚く...
吉川英治 「新・水滸伝」
...好漢(おとこ)を滅茶苦茶にしてくれるなよ」と親身になって戒(いまし)めた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...義で生きる好漢(おとこ)のすることではありませんな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここに好漢(おとこ)同士の刎頸(ふんけい)の交わりがまた新たに結ばれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これを好漢と見たものか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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